出版社内容情報
凝縮されたサラリーマンの悲哀。
それは、氷河期世代の給食営業マンが歩んだ、30年の戦場。
社員食堂、病院、老人ホーム、保育園、映画館――
社会のあらゆる場面で「給食会社」は静かに稼働している。
しかし、その裏側には、理不尽すぎる値上げ交渉、親子でカスハラをするクライアント、
土壇場でひっくり返る入札、会社の上層部と現場との板挟み……
まさに「報われなさ」と「やめられなさ」が交差する、サラリーマン地獄があった。
本書は、そんな給食業界の最前線で30年以上戦ってきた氷河期世代の営業部長による、哀しき実録エッセイ。
著者は、ユーモアと皮肉を武器に業界の裏側を綴る人気ブロガー・フミコフミオ。
一見ニッチな世界のはずが、なぜかページをめくる手が止まらない。
それはきっと、今日もどこかで自分のように苦しみながら働いている誰かの姿を、見てみたくなるからだ。
【目次】