出版社内容情報
社会環境が変容するなか、組合員や社会のニーズを組織の意思決定に反映させ、総合JAの役割をいかに果たしていくかは喫緊の課題。運営方法やシステム設計など、JAをどう再構築すべきか、その方向性を提示。
第1章 JAガバナンスの構造と課題
1.協同組合の組織特性とJAガバナンスの基本構造
2.JAの組合員制度と組合員主権
3.組合員組織とガバナンスシステム
4.理事会をめぐる諸問題
第2章 変貌する組合員構造とJAの対応
1.正組合員構造の変化と世代交代問題
2.准組合員の動向と課題
3.組織基盤強化へのJAグループの対応
第3章 農業構造の変化とJAの事業・組織
1.農業構造変化の全国的動向
2.JAグループの方針と対応
3.営農面対応の今日的課題─個別事業対応と組織事業対応─
第4章 准組合員の動向と組合員政策
1.混迷する准組合員の位置づけと求められる組合員政策
2.JAアンケートにみる准組合員の位置づけ
3.調査事例における生活文化活動の展開と准組合員の位置づけ
4.生活文化活動を通じた准組合員参加の追及
5.組合員の利用と参加
第5章 JAの基礎組織と課題
1.JAの基礎組織の現状
2.JAの基礎組織の諸類型
3.「むら」の範域と小さな自治
4.「むら」の範域とJAとの関係
第6章 多様化する組合員と意思反映のしくみ
1.JAにおける意思反映─分析の枠組みと全国的動向─
2.階層分化進展地域におけるJAの意思反映システム─C農協の事例分析─
3.都市地域におけるJAの意思反映システム─A農協の事例分析─
第7章 理事・理事会の現状と課題
1.理事会制度の変遷
2.理事の選出方法と非常勤理事の属性
3.非常勤理事の活動と役割
4.常勤理事の学識経験理事化と組合員の意思反映
5.経営管理委員会制度
第8章 多様化に対応するJAガバナンス
1.組合員多様化の進展
2.「組合員基盤拡充」とガバナンスの未整備
3.集落組織の相対化と「基礎組織」の拡張
4.求められるガバナンスルートの複線化
5.理事会と経営管理委員会制度の改善方向
6.残された課題
【著者紹介】
滋賀県立大学環境科学部教授。農業経営・農産物流通・農業協同組合を主な対象に、経済的メカニズムの理解や食料・農業に関する政策や制度など、環境保全型の持続的な農業のための社会的仕組みづくりを研究する。主な著書に『規制改革時代のJA戦略――農協批判を越えて』(2006年、家の光協会)、『大転換期の総合JA 多様性の時代における制度的課題と戦略』(2011年、家の光協会)など。
内容説明
多様な組合員の意思反映のしくみから理事・理事会運営のあり方まで現状の課題を明らかにし、求められる組織像の指針を示す。
目次
第1章 JAガバナンスの構造と課題
第2章 変貌する組合員構造とJAの対応
第3章 農業構造の変化とJAの事業・組織
第4章 准組合員の動向と組合員政策
第5章 JAの基礎組織と課題
第6章 多様化する組合員と意思反映のしくみ
第7章 理事・理事会の現状と課題
終章 多様化に対応するJAガバナンス
著者等紹介
増田佳昭[マスダヨシアキ]
滋賀県立大学環境科学部教授。農業経営・農産物流通・農業協同組合を主な対象に、経済的メカニズムの理解や食料・農業に関する政策や制度など、環境保全型の持続的な農業のための社会的しくみづくりを研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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