内容説明
チョコレートで有名な西アフリカの国ガーナ。この国の豊かな文化と歴史、そしてわれわれと同時代を生きるガーナの人々のくらしを等身大の視点で描いてみた。
目次
第1部 歴史編(王国の興隆と戦争の時代;イギリス支配下のゴールドコースト;独立ガーナ―混乱と希望の現代史)
第2部 現代ガーナ編(「名前」と「制度」;くらし)
著者等紹介
高根務[タカネツトム]
1963年生まれ。農学博士。1986年富山大学人文学部卒業。1986~88年青年海外協力隊としてガーナに滞在。1989年ウエールズ大学大学院卒業、1989年アジア経済研究所入所。1995~97年ガーナ大学客員研究員。現在、アジア経済研究所地域研究センターアフリカ研究グループ研究員
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感想・レビュー
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ののまる
14
出版が2003年で古いけど、すっごいわかりやすいし勉強になった!しかし、Amazonの古本価格に驚愕・・・2017/10/19
印度 洋一郎
4
全体の2/3がガーナの歴史(古代から2000年まで)、残りは現代のガーナの地理や人々の生活について。この国は、戦後アフリカで他に先駆けて独立し、期待を集めた国だったのにその後経済は低迷、政情は軍事政権のクーデターが続いて混乱。この状態は実に1980年代まで続いた。地下資源があり、農業生産も高く、他のアフリカの国に比べて教育水準も高い国民という、好条件が揃っていた。そして、独立の父と呼ばれるカリスマもいたのに、何故? 結果を見ると、現実を無視した理想が権力維持に変質していった、途上国に共通の病理があった。2014/04/05