内容説明
本書は主に改革・開放以後の中国に焦点を当てて、産業発展に対して産業政策が及ぼした影響を考察しようというものである。中国では法治主義が徹底しておらず、産業政策が法の形で体系化されていない。そこで本書は、「産業政策」として中国の政策当局に意識されているか否かに関わりなく、産業間ないし産業内の資源配分に対する政府の介入、というメルクマールで中国政府が実施しているさまざまな政策のなかから産業政策を抽出した。そのため、本書では地方政府の産業政策や住宅制度改革など一般には産業政策の範疇には含まれないような分野も、重要な分野としてとりあげた。
目次
中国の産業政策―清朝末期から1990年代まで
国際比較からみた中国の産業政策
産業政策の制度的側面―政策手段と策定過程
産業技術政策
中国の地方分権型産業政策―市場補完の意義と限界
石油・石油化学産業―国家介入下の発展と再編
石炭産業―産業政策による資源保全と持続的発展
鉄鋼産業―規模の経済と諸侯経済のせめぎ合い
軍事工業―軍民転換とその戦略的背景
電気通信産業―競争と規制のバランス〔ほか〕



