感想・レビュー
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印度 洋一郎
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太平洋戦争中のアジア諸国の民族運動と日本の軍政、又は戦前の日本との関係をテーマにした論文集。インドネシアにおける地方の反乱、英領のインドの独立活動家ラス・ビバリ・ボースの日本での去就、その他のインド人士による日本に関する分析などを論じている。戦前に訪日したインドのビジネスマンは、日本の集団主義が発展の原動力と断じ、「それにひきかえインド人のまとまりのなさは」と嘆いているのは、今となっては隔世の感。その反面、日本の神道を「信仰とナショナリズムと現世主義の混合物であり、危険な方向へと進む可能性もある」と。2024/06/18