内容説明
幻の名著、再び復活!零戦はいかにして生まれたのか、その苦難の設計から誕生、そして大空の覇者への道程。
目次
第1部 零戦が生まれるまで
第2部 零戦の誕生
第3部 大空の覇者
第4部 名機にも強敵続出
第5部 零戦以後の海軍機
第6部 結び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
3
零戦設計者と海軍航空隊参謀による共著。当時の二兎も三兎も追う海軍戦闘機の設計思想とそれに対する反省は、現代にも活きる貴重なものだと思う。「わが国民に、合理的に判断し処置する風習が乏しく、その結果、実に馬鹿馬鹿しい人力、物資、時間の浪費が行われ、しかも当事者がそれに気づかないことが多かった」「政治および軍事指導者にも技術に対する理解と数字に関する観念が低かった」「自らの武器が優秀なればなるほど、それを統御するより高い道義心と、科学精神とを必要とする」。精神論がはびこる現代日本にもそのまま通じます。★★★★★2014/12/27