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ソノラマ文庫
蛍女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784257770435
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人気のない山中の廃屋に放置された電話機から流れ出る声は、山を破壊して進められるリゾート開発工事の中止を池沢に訴えた。電話の声の主が一カ月前にその山で消息を絶った女性と知り、蛍女の伝説と幼い頃慕った少女の面影を彼女に重ね合わせた池沢は、友人の植物学者・南方と調査を開始する。なぜ、壊れた電話機からありえない声が語りかけるのか。浮かび上がってきたのは、人間の排除に動く「森」の恐るべき意志と、その手段だった。

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
1962年、東京都生まれ。科学雑誌の編集者や記者、映像ソフトのプロデューサーなどをするかたわら小説を書き、1999年に「クリスタルサイレンス」(小社刊)でデビュー。『SFが読みたい!2000年版』(早川書房)の「ベストSF1999」で国内篇第1位となる。現在はフリーランスの立場で小説のほか科学関係の記事やノンフィクションなどを執筆している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チルネコ

2
森林をシチュエーションの核にしたネイチャーSF(?)。作者の経歴を存分に生かした科学要素とファンタジックで幻想味の融合がまさにサイエンス・フィクションではなくサイエンス・ファンタジー。ガチのハードSFであるのに、SFジャンル読み以外にも十分受けるであろう柔らかさがある。ジャンル読み以外の方ぜひいとも読んで欲しいSF作品。2009/11/10

いちみ

1
”もののけ姫”SF風味。 感想:http://blog.livedoor.jp/ichimi_10/archives/50078121.html2005/09/15

兎路ポコ茶

1
森の祟りをSFチックに解釈したような作品。変形菌を通した森のネットワークという発想は面白いと思ったが、物語の展開は分かりやすいというか、これとって惹かれるものが感じられなかった。2009/07/11

いちはじめ

1
ホラー・タッチのSF。森林環境問題とSFというと新井素子「グリーン・レクイエム」あたりをつい思い出してしまったが、むしろ小松左京的な骨太な物語だった。2006/09/25

うれしの

0
「昔の人は森と話す方法を知っていた・・・」「ああ。どこまで意識的にかわからんが、ある程度、知っていたと思うね。少なくとも今よりずっと素直に、森に対して心を開いていただろう。・・・」2011/09/24

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