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内容説明
野川産業の倉茂がボディ・ガードを求めてきたのは、宇宙港建設のプロジェクトが進められている東南アジアのこの国が、反政府ゲリラの活動で不穏な情勢にあるという一般的な理由からではなさそうだった。久我亘が派遣され、護衛の任についてから早くも3日目に倉茂の車が襲われる事態が発生したのだ。だが倉茂は、誰になぜ襲われるのか、亘に告げようとはしなかった。そしてその翌日、倉茂は殺された。その日亘は、統合情報局の黒崎の要請で宇宙港建設に付随するダム建設予定地の山村で起きた奇怪な村人消失事件の調査に赴き、倉茂の護衛の任を離れていたのだ。倉茂の死は亘には重かった。人の情動を読み取ることができる久我亘の活躍をハード・タッチで描く、《統合ファイル》会心の第2弾!