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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
33
過去何度か読んでたハズが100%といって過言ではないぐらい内容が記憶になかった…新鮮に読めてよいことだきっとそうだ(笑)。全人類が記憶喪失となり文明の崩壊した世界で主人公ワタルからの視点で描かれるロードムービー的物語。六章それぞれの出会いと登場人物のほのかな誇り、切ない別れが作品自体の背景の古さも相まってノスタルジックで実によい味です。テンプレすぎて最近では使われない「文明のすすんだ異星人が人類の価値を判断してしまう」という上から目線の設定もひさびさだと「ナニサマだよ(゚⊿゚)ァ?」だね『よくできました』2014/05/24
Porco
17
突如人類全てが記憶を失い白痴と化し、文明が原始時代にまで退行してしまった19XX年。記憶喪失を免れた少年と謎の少女が、アメリカ西海岸サンフランシスコから南部ニューオーリンズまでを旅するSF旅小説。アクションはあるにはあるが一要素くらいなもので、知性を失っても残っている人間同士のコミュニケーションや、原始の世界で再発明されようとされている人類文化の萌芽といったものを、旅先での出会いと別れを通して描いている。「さよならだけが人生だby 井伏鱒二」しかし儚く去っても残るものはあると言いたげな本。 (1/2)2025/01/04
K・M
10
19XX年-。人類は突如記憶喪失に陥り言語や知識を失い原始へと退行。その中で人間性を取り戻した(身に着けた?)ワタルは友人との約束を果たす為に一人旅立つ‥。80年代ジュブナイル感満載SFライトノベル。主人公がジープを駆り文明崩壊後のアメリカ大陸を横断する物語にもうワクワク感が止まらない。人類の希望を見出すため奮闘するワタルの勇姿が胸を打ちオープンエンドな結末へと紡がれる。各章から構成するエピソードも魅力的、《アムネジア》と呼ばれる記憶喪失の謎も心をくすぐる。このまま埋もれるにはあまりにも惜しい幻の秀作。2021/06/09
いおむ
6
既読済です。2018/03/28
Yu
4
親がアニメを持っていて見た記憶があり久しぶりに思い出したら原作があったので読んでみた。SF小説だけど基本的に戦闘もありつつ記憶が失われた世界の人々と関わり合いながらの旅の物語。記憶が消えた原因は今じゃよくある設定だけど主人公の最後の描写にあるように目の前の道を進み続けることが答えなのかな?この小説はアメリカを知ってたらもっと楽しめただろうな。せっかくなのでアメリカの旅行雑誌でも手に取ってみようと思います。2024/05/12