内容説明
ヒューマンエラーは、注意のコントロールが機能しないことから起こる。言い換えると、不注意が事故を引き起こす。なぜ人は不注意な状態に陥るのか。認知心理学研究の第一人者が、現場の事故防止の観点から不注意の心理学的メカニズムを分析する。
目次
1 ヒューマンエラーと注意の関係(注意とは何だろう;注意の働きを知ろう;エラーと注意の関係;うっかりミスとミステイク;ヒヤリハットと注意)
2 現場の力を支える注意力(どんな仕事にどんな注意力が求められるか;注意スタイルを知ろう;職種と注意スタイル;エラーと注意スタイル)
3 注意力アップで現場力を強化する(注意力アップをどう図るか;注意を意識化する;注意の自己管理;注意の自己管理の方略)
4 注意環境を作り出す(不注意要因を排除する;注意管理のシステムをつくる;情報環境を整える;不注意対策を考える)
著者等紹介
山下富美代[ヤマシタフミヨ]
立正大学名誉教授。東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。専門は認知心理学。警視庁科学捜査研究所心理職技師、立正大学教養部教授、同大文学部教授、同大心理学部教授、同大大学院心理学研究科長等を歴任し、現在に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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