内容説明
敗色迫る昭和19年秋、日本海軍は起死回生を狙って水中特攻兵器・人間魚雷回天を登場させた。この必死兵器に乗り組む予備学生出身者たちの激しい訓練と苦悩の日々を描く作品。
目次
仮の宿―川棚臨時魚雷艇訓練所、前半
残された者―川棚臨時魚雷艇訓練所、後半
地獄の沙汰―光基地に到着
半人前
種々の別れ
鎮魂録
春とともに
まばゆき五月
搭乗開始
出撃訓練〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はるとらみ
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著者は予備士官で予備士官は海兵出や機関学校出の士官や下士官とは違う価値観を持っていました。それ故その違いを受け入れられず自分達の価値観を押し付ける海兵出や機関学校出の士官達から修正と称する陰湿な暴力を振るわれます。それでも日々苦しい訓練に耐え、死生観について考え悩み苦しみます。同じ方向を向いて力を合わせればいいだけの事が何故できないのか?よくダメな男の事を女の腐った様と表現しますが女はここまでしないしここまで腐ってもいないと断言できるわと思ってしまった。でも著者も結構、同期や下士官殴ってるんだよな・・・。2016/07/03




