新戦史シリーズ<br> 大艦巨砲主義の盛衰

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新戦史シリーズ
大艦巨砲主義の盛衰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784257172475
  • NDC分類 397.2
  • Cコード C0131

内容説明

日本海軍は大艦巨砲主義にこだわりすぎたために、第二次世界大戦で敗れたと言われる。だが往時は米英もこれに狂奔した時代もあった。ただ航空機の出現に対して、戦法の転換を誤ったのが日本海軍の悲劇となった。この時の流れに乗り遅れた人々の姿を解明する書。

目次

第1部 海戦方式の変化とその概要
第2部 日露戦争後の列国海軍の動き
第3部 第一次世界大戦
第4部 建艦競争の最盛期
第5部 軍備縮小会議とその後
第6部 第二次世界大戦
第7部 大艦巨砲主義の功罪

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

18
戦艦の歴史や海戦の話はわかりました。ただ日本海軍の思想に関しては深掘りされていないように感じました。著者の経歴から期待値は高かったので少し残念でした。英独の海戦については面白かったです。2021/10/08

misui

4
日清・日露での成功を受けて隆盛を誇った大艦巨砲主義は、戦闘が水上・水中・上空と立体化するに及んでその価値を失っていく。太平洋戦争においては艦隊決戦の機会はほとんどなく、航空機や潜水艦といった新しい兵器の運用が明暗を分けることになった。山本五十六をはじめとしてそれに気付いた人も少数いたが(真珠湾やマレー沖の成功など)、組織的な頭の硬さはいかんともしがたいもので、状況の変化に即応できず無謀な精神論を奉じて敗戦の道を突き進んだ。また本書は大艦巨砲主義を醸成した海戦史の記述も充実しており勉強になる。2013/09/22

TORUMA

2
日本海軍史や戦艦に関するムック本1冊でも読めばわかる程度の、艦船ファンなら既知のことばかりしか書かれていない。砲術至上主義はもとより、構造転換を難しくした背景には、空母用兵の未確立と戦艦用兵の円熟、航空幹部の不足、新規施設・教育のコスト、各種産業の造船依存度、量産と品質管理、国民の科学リテラシー、etc、実際に海軍に在籍していた軍人ならではの理解・把握が可能だった事柄が少なくないはずである。それを「わが海軍は戦艦を重視していた」程度の記述で済ませてしまっているのは、お粗末にすぎるといえよう。2020/02/19

lowwol

0
戦艦、という艦種に焦点を当てた作品。日清戦争から太平洋戦争まで、日本を中心に通史的に語っている。スペックの羅列やインチとセンチ、西暦と年号が不統一な点など、不満点はある。しかし、ちょっと気になったときに資料としても使えるので、便利な本である。2009/08/26

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