恐るべき旅路―火星探査機「のぞみ」のたどった12年

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784257037002
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

プロジェクトの開始から12年。度重なるトラブルを克服して火星を目指しながら、昨年末、ついに周回軌道突入を断念した火星探査機「のぞみ」。その苦闘の軌跡を劇的に描く科学ドキュメンタリー。

内容説明

宇宙へと産み落とされた嬰児「のぞみ」は、いってみればよちよち歩きを始めたばかりだ。それを、子供の目の前で手をたたくようにして火星まで導かなければならない。あんよはじょうず、あんよはじょうず。それは苦難に満ちた旅の始まりだった。あいつぐトラブル。それでも「のぞみ」は二十七万人の祈りと希望をのせて火星へと飛び続けた。火星探査機「のぞみ」の苦闘のすべてを描く、迫真の科学ドキュメンタリー。

目次

あんよはじょうず
第1部 長い旅支度(惑星に向かって;ロケット打ち上げ能力と探査機重量の狭間で;トラブルの種子と、二十七万人の想いと)
第2部 恐るべき旅路(打ち上げオペレーション;地球脱出;長く曲がりくねった軌道;「のぞみ」は駆け抜けた)

著者等紹介

松浦晋也[マツウラシンヤ]
1962年生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒業。慶応義塾大学大学院メディア・政策研究科修了。日経BP社記者を経て、航空・宇宙関係を専門とするノンフィクション・ライターとして活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゆ

1
高校の某後輩のオススメ。日本の火星探査機"のぞみ"ルポ。私には著者の文章表現が好みじゃなくて、読むのつらかった…。全体の3分の2超えたら何とか勢いづいたけど。私は宇宙理論の本の方が好きみたい^^;2011/06/26

1
本でこんなにぼろぼろ泣いたのは、初めてかも。山本さんの亡き後、バランスウェイトに刻まれる大量の応募されたメッセージのそれぞれの思いが書かれているところが、忘れられない。 この本は、失敗について書いたものではない。想像を絶するほどの技術者たちの、それに「のぞみ」自信の粘り強さに驚かされる。本質的に、長い目で見たら、いったいこれのどこが「失敗」なのだろうか。「はやぶさ」の成功に感動した人には、ぜひこれも読んでほしいです。2011/07/05

バチスカーフ

1
「失敗」に終わった日本の火星探査プロジェクトの勃興から終幕まで。教科書や歴史書には出てこないひとたちのドラマ。いわゆるプロジェクトX。度重なるアクシデントのなかアクロバティックな軌道計算を成功させた川口淳一郎教授が「はやぶさ」のプロジェクトマネジャーを担当したのも印象的。あの奇跡はこのときの経験が無ければ有り得なかったかもしれない。2011/05/17

まつふさ いちろう

1
火星探査機のぞみの失敗の原因を深く掘り下げた良書。結局は予算不足、経験不足のつけが回ったということか。

ottohseijin

1
「失敗」について考えさせられました。失敗はどのように起きるのか、どのように復活することができるのか。まとめてしまえば、無理な計画では成功は難しいということなんだろうけど、それ以上の内容でした。2008/11/24

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