内容説明
黒沢、42歳。胃ガンを宣告された平凡な男が、その後、どう生き死んでいったか―鮮烈なテーマが重厚な画面に漲る!この最高傑作の“創作の秘密”が、今ドキュメントで露になる!写真多数。
目次
序章 魂に沁み込む映画
第1章 人生の真昼時に死と向き合う
第2章 『白痴』の苦闘が生んだ『生きる』
第3章 「僕の本当のライフワークだ!」
第4章 役は全部性格で選んだ
第5章 「課長さんもなにかつくって見たら」
第6章 通夜の会話―異常な渡辺の行動
第7章 木村のささやかなレジスタンス
終章 観客の胸に生きる渡辺
著者等紹介
都築政昭[ツズキマサアキ]
昭和9年(1934年)、愛知県に生まれる。昭和34年、日本大学芸術学部映画学科卒業、NHK制作業務局撮影部に入局。昭和62年、九州芸術工科大学教授。現在、岐阜県立情報科学芸術大学院大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろん
0
★★★2016/11/05
大岡 孝之
0
『生きる』好きにはオススメ。たまらなく面白いし勉強になる。黒澤の映画史の中でこの『生きる』の位置づけ、ロシア文学などの黒澤への影響、シナリオの練り上げ過程、映像の作り方、監督自身や役者の回想、等々、面白すぎ。2012/02/14
依田健人
0
1952年に公開された黒澤映画の傑作「生きる」をテーマに、黒澤明監督自身の信念や主義、撮影の裏側で起こった事実の記録です。映画鑑賞後のあの感動を生み出すために、如何に現場が腐心し、黒澤明が妥協を拒み抜いたかが克明に書かれてあり、それらの情報を踏まえてまた、「生きる」を鑑賞したくなりました。 「生きる」が好きな方なら必読の一冊かと思います。2025/05/26
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