岩波ジュニア新書<br> さとやま―生物多様性と生態系模様

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岩波ジュニア新書
さとやま―生物多様性と生態系模様

  • 鷲谷 いづみ【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005006861
  • NDC分類 K468
  • Cコード C0245

出版社内容情報

ヒトによる適度で多様な自然の利用と管理によって維持され,多様な生きものたちを育んできた豊かな「さとやま」.なぜいま消滅の危機にさられているのでしょう.古代遺跡や万葉集をたどりながら人類誕生からその成立の過程を考え,再生の試みを紹介.さとやまの現在・過去・未来を描きます.美しいカラー口絵を掲載.

内容説明

かつては身近だった草花や昆虫たちが、いま絶滅しようとしています。彼らのすみかだった「さとやま」とは、ヒトの節度ある自然の利用や管理によってつくられた、水田やため池、茅場や雑木林などがパッチワークのような模様を生む、変化に富んだ半自然です。衰退の危機にあるさとやまの歴史や価値をさまざまな角度から描き、再生の道を考えます。

目次

序章 サクラソウから見たさとやまの変化(サクラソウに惹かれて;サクラソウから保全生態学へ ほか)
第1章 ヒトの歴史とさとやまの成立(ヒトの誕生と人類;ヒトの移動と植生 ほか)
第2章 「さとやま」の生物多様性と生態系模様(「さとやま」とは;さとやまの「ヤマ」 ほか)
第3章 地球規模の生物多様性とさとやまの危機(「人間中心世」とヒトの持続可能性;人為活動と富栄養化 ほか)
第4章 さとやまの再生―持続可能な地域社会にむけて(COP10とSATOYAMAイニシアティブ;さとやまのもつ現代的な価値 ほか)

著者等紹介

鷲谷いづみ[ワシタニイズミ]
1950年東京生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。日本学術会議会員。専門は生態学・保全生態学。現在は、生物多様性保全に関する幅広い研究をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

35
さとやま――生物多様性と生態系模様。鷲谷いづみ先生の著書。里山の実態、里山の衰退と崩壊によって絶滅の危機にある動植物の存在、生物多様性の大切さが理解できる良書。自分勝手で身勝手であたかも地球の支配者のような振る舞いをしている人類の横暴によって他の生物、動植物を絶滅させるようなことがあってはならない。中学生や高校生を含めた学生向けに里山や生物多様性の大切さをわかりやすく伝えているけれど、年齢に関係なく大人も子供も読む価値がある一冊。2018/12/28

壱萬参仟縁

22
巻頭には美しい風景写真が8頁ある。江戸時代の絵画や川柳に桜草売りが 登場するという(20頁~)。園芸植物として人気を博した。さとやまは、里地・里山の地域。里地とは、里を空間的な場としてとらえる(59頁)。 トンボはドラゴンフライ。群れとして天に向かう様から(93頁)。彼らも受難の時代。ため池も池干しをするというのは知らなかった。水草を防ぎ、適度に開水面を確保することができるという(96頁)。   2014/08/15

大先生

9
さとやま(集落・田畑・ため池・水路・樹林・草原などの複合的な生態系)を再生することで生物多様性を保全し、ひいては持続可能な社会を目指そうという本です。動植物の名前がたくさん出てきますが、全然知らなかったり、名前は知っていても具体的にイメージできなかったり…。まずはもっと自然に関心を持たなければ。名前も知らないで保全なんて絶対出来ないですからね(汗)ところで、「中程度の攪乱には生物多様性を高める作用がある」というのは驚きでした。ヒトが適度に採集や火入れなどによる管理をした方が生物多様性が高まると。良書でした2022/10/13

ジュリ

5
人間が里山を利用しなくなったことで、そこに生育する植物や昆虫が絶滅危惧種になっている。生物多様性を取り戻すために、湿地を作ったり田んぼの使い方を変えたりしている地域がある。このような取り組みがもっと広がるといい。そのためには、今の流通方法などを変える必要もあると思う。また、NPOの活動も大切だろう。2018/03/09

馬咲

4
本書の「さとやま」というキーワードは、自然の営みと人間活動の合作=共生によって実現可能になる、生物多様性に富んだ複合的な生態系を指す。この視座から、人間の過剰開発による自然の「征服」だけでなく、それと真逆の、人間が自然の利用・管理(種々の採集や野焼き等)を止めた放置された自然もまた、生物多様性にとって厳しい場所であることがはっきりと示される。人が手を加えなくなることでも失われる多くの動植物の存在があること、自分が些か「手付かずの自然」のような言葉に無思慮なロマンを持っていたことに気づき、反省させられた。2024/01/23

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