内容説明
黒沢映画の集大成!「映画に不可能はないんだ!」至宝のスタッフ全員の力をギリギリまで絞って、黒沢システムを完遂させた空前の傑作!この作品は、どのように創られたのか。
目次
プロローグ 黒沢ヒューマニズムの軌跡
第1章 『赤ひげ』は黒沢の“第九”
第2章 黒沢映画の集大成
第3章 赤ひげの愛と贖罪
第4章 登の試練と成長
第5章 おとよに芽吹いた愛の炎
エピローグ 溢れる“歓喜”の感情
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0717
14
大洋映画館でやっていたので、予習として読む。出演者や関係者の証言をまじえて撮影模様を再構築したもの。しかし2000年の著作なので黒澤さん、三船さんはこの世にない。「映画とは「生きる力」を与えてくれるものでなくてはならない。観客が映画館から出てきた時、力がみなぎっているようなものでなければならない」2021/09/20
まり☆こうじ
0
黒沢式演出スタイルが大東宝だからこそ成立したことが手に取るように分かる舞台裏の証言が意義深い。スケジュール度外視で演技が煮詰まるまでいくらでも待つよという黒沢スタイルは予算超過に直結するわけで、黒沢プロにも相応の負担を求めながらも東宝側としても直接計上されない有形無形の負担増は明らかで、商売人としては苦々しく感じるのも当然。東宝は特にお金にはうるさい社風だからこの後の黒沢プロとの決別も当然すぎる話だろう。黒沢スタイルはこの当時の斜陽産業ではとても支えきれず、完全にお荷物になってしまっていたのだ2017/05/04
onemax2009
0
ワンシーンワンカットのこだわり、目へのキャッチライトの苦労等目から鱗の制作エピソード満載で一気読了。「狂女に登が襲われる」シーンに脅え「橋でのおとよと登の和解」シーンに泣く2012/08/26