内容説明
元「天声人語」の筆者が、温かく「いのち」をみつめる珠玉のエッセイ。
目次
葦の悲鳴
マムシの添い寝
薔薇に触る
薔薇が選んだ恋人
秋山ちえ子さんの銀否
赤花のある墓で
野の花が好きだから
けむしさん、あかですよ
茶室は残った
求めきれない花を追う〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
3
辰濃さんの本は、天声人語と岩波新書くらいかと思っていたらこのような本が3冊出ていることがわかりました。朝日新聞の付録の「家庭便利帳」というのに連載されていたということだそうです。自然や旅、あるいは人に関する随筆集で辰濃さんの面目躍如といった感じです。特に本などを紹介してくれるところはじっくりと読みました。2013/08/16
ボンヤリノスキー
0
ぼんやりの時間の著者の昔の本を読んでみる事にした。自然の中のちっぽけな人間だったり、人間の中にある宇宙的な感覚だったり、何か大きなものと一体となった人間観をやさしい文体で気持ち良く読ませてくれる。この著者のやさしさは、易しいだけじゃなく優しい。2016/04/09