内容説明
住友二代目総理事の伊庭貞剛は、住友各社の生みの親ともいうべき偉大な人物だが、その割りには、知られていない。それは彼が「足跡を残さないのが人生最高の生き方」といった人生観を持ち、実践したからだ。本書はそんな彼の稀なる記録を掘り起こし、公私両面を活写したものである。
目次
遙かなる銅山
鉱山(やま)の賑わい
鉱夫取立式の華麗
十万両で『別子を売ろう!』
若き日の貞剛
洋化の最先端、長崎へ
『俺が政府を代行する!』
別子『近代化』へ一斉進撃
『独裁者』に翳り
フロックコートの男
伊庭流経営術
『ご養子は尊貴な家から!』
悲惨、硫煙と暴動
島へ渡ろう!
海の硫煙
晩晴
-
- 和書
- 懐古放談