公の時代―官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

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公の時代―官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255011356
  • NDC分類 704
  • Cコード C0095

出版社内容情報

検閲やポリコレで表現の自由が揺らぐ新時代になぜ代替可能なアーティストが増えるのか? その先に消えゆく「個」の居場所を二人の美術家がラディカルに語り合う

内容説明

復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由―“ブラックボックス化”した大正の前衛アートを手がかりに、開かれた社会と「個」を探る画期的な公共/芸術論!津田大介、青木淳、福住廉の三氏も対話に参加。

目次

1 いまアーティスト論を語るということ
2 「マジョリティ」園の出現
3 「にんげんレストラン」は生きていた
4 公化する個、個化する公
5 日本現代アートの始祖・望月桂と黒耀会
6 横井弘三が夢見た理想郷の建設+福住廉
7 大正の前衛が開いた個のポテンシャル
8 「表現の自由」が問われた芸術祭+津田大介
9 新しい公共をつくる方法論とは+青木淳
10 アーティストたちよ、表層を揺さぶれ

著者等紹介

卯城竜太[ウシロリュウタ]
1977年東京都出身。2005年に東京で結成したアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)のメンバー。世界中の展覧会に参加。美術誌の監修や展覧会キュレーションなども行なう。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearおよびデジタル・ビデオ部門の最優秀賞を受賞

松田修[マツダオサム]
1979年尼崎出身。二度の鑑別所収監を経て、東京芸術大学大学院美術研究科修了。映像、立体、絵画とジャンルを問わず様々な技法や素材を駆使し、作品を制作。The Influencers festival 2014(バルセロナ)に映像を提供し、美学校では2015年より古藤寛也とともに講座「外道ノススメ」の講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

21
社会に余白が無くなっている。古い建物は更新の名目で再開発され、震災復興も新興のようだ。空間は官・民(巨大資本)に管理されマナーの良い人達にしか居場所はない。そのマナーは官民の「上から」作られたものもあれば「みんな」の名のもとに下から作られることもある。空間だけではない。公共圏はポリコレのせめぎあいで息苦しい。当たり前のよう自由を享受すると近代や市民社会の空間はかくも息苦しい。息を吐くために表層からダークにもぐる。ダークな吐息から欧米では思想が生まれるが、日本では悪趣味サブカルの蛸壺でわいわい。必読です! 2019/11/21

小鈴

13
名言メモw。u「パンピー・滅私奉公人化して相互監視的に『公共化』した表層ウェブは、もうマニアのための自由な空間じゃないじゃん」282 m「Onionちゃんねるの話は、カウンターカルチャーが日本では思想ではなく「悪趣味」として消費されていることがよくわかる事例だね。そんな無秩序な「場」をつくるだけじゃカウンターでもなんでもないし、「ダーク」が世の中に必要だってことにもならないよ。」302 u「現状「ダーク」入り作品だとしても略、そういう「ブライト」なアートを「ダーク」にしてるのは、この世の中じゃん。略 2019/11/21

Hiroo Shimoda

11
公と個と私の問題。あいトリのような公の名の下に個が抑圧されるケースは多いし、桜を見る会のような「個による公」も増えている。オンラインサロンは個が私としてクローズに生き残る手段か?2019/12/21

おちもり

7
今まさに最前線を走る、現代アーティスト2名の対談本。 公権力やそれに追従する大衆が、芸術のありようをコントロールする「公」の時代の様相を、強烈な「個」がひしめいていた大正期の事例を参照しながら浮き彫りにする。両氏の膨大な知識量に圧倒された。 津田大介を交えた「あいちトリエンナーレ」開幕直前の対談も収録されており、同問題に関心を持つ人たちにこそ手にとってもらいたい一冊。だが、本当に届いてほしい層には届かないまま「公」の時代はますます加速するのだろう。2020/01/15

CBF

3
(★★★★☆) 復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由ー大正の前衛アートを手がかりに、開かれた社会と「個」を探る公共/芸術論。津田大介、青木淳、福住廉の三氏も対話に参加ー。 あいちトリエンナーレの問題も盛り込まれすごくタイムリー。漠然と感じてた最近の自粛過剰な風潮や窮屈さが、芸術という文脈で分かりやすく言語化されている。 『問題なのは、行政も住民も右翼も左翼も、「みんな」がそれぞれの「正論」を持ち寄って、「公共」に必要ないと思うものを即排除しようとすることだと思う。歩み寄りも議論もなく、ね。』2020/04/11

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