出版社内容情報
19世紀の英文学を代表する作家ウォルター・スコットの名作。本邦初訳。
舞台は18世紀末のスコットランド。主人公は平穏な好古趣味生活を送る老紳士。
旅先での一人の青年との出会いをきっかけに、彼の周りで非日常的な出来事が次々に起こる。
作品の内容は、旅、好古趣味、冒険、恋愛、夢想、伝説、決闘、秘密の洞窟、詐欺話、
遺跡の探検、財宝探しなど、多岐にわたる。
物語は予期せぬ展開を見せるが、基調を成すのは、人々の日常生活や喜怒哀楽である。
ウォルター・スコット[ウォルタースコット]
著・文・その他
貝瀬 英夫[カイセヒデオ]
翻訳
内容説明
今蘇るウォルター・スコットの名作。平穏な好古趣味生活を送る老紳士、その周りで次々に起こる非日常的な出来事。本邦初訳。
著者等紹介
貝瀬英夫[カイセヒデオ]
1955年、神奈川県生まれ。1981年、早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士前期課程修了。現在、国士舘大学法学部教授。専門は19世紀イギリス小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩菜
27
古物を愛する好古家のオールドバック氏は旅で或る青年と知り合います。青年は人品卑しからぬ風情ながら何故か素性を明かしません。…お話は良くある「出生の秘密」系ロマンスで読み慣れた方には展開が見えてしまう事でしょう笑。ですが人物描写は生き生きと、恋に伝説、懐古、幻想とまぶされたスパイスも風味豊かで飽きる事がありません。冒頭にチョーサーの詩句が巧く使われており、其処に青年の謎とオールドバック氏の謎解きへの尽力が予言されているのも心憎い。特別なものは無い、でも素晴らしく美味に淹れた紅茶のような物語でした。2022/09/05
ゆかっぴ
3
分厚い本で最初少しひるんだけれど、オールドバックはじめ登場人物たちが生き生きとしていて面白く読めました。その時代、土地柄、立場による考え方などが反映されているようで興味深かったです。2019/12/11