出版社内容情報
詩人の渾身の訳と画家の叙情豊かな絵で贈る世界名作文学。
全世界で5,000万部突破の感動の名作文学から、詩人であり童話作家であった岸田衿子氏の訳と
安野光雅氏の絵による、新しい翻訳絵本が誕生しました。
◎颯爽と明るく、ちゃめっけたっぷりのアンが、風光明媚な島の自然から、多くのものを受け取り、心優しい人びとと
の魂の触れ合いを通し、目覚め、成長していく、こころ温まるお話がいっぱい詰まっています。
◎想像することの素晴しさを忘れないためにも必読の書です!
◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます。
ルーシイ=モード=モンゴメリ[ルーシイモードモンゴメリ]
著・文・その他
岸田衿子[キシダエリコ]
翻訳
安野光雅[アンノミツマサ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあか
46
一言でまとめると、とにかく面白い❣️アンの想像力の豊かさと、嬉しい時はめいいっぱい喜び、悲しい時はおもいっきり泣く!素直で真っ直ぐで優しくて賢い!マリラの手放しで猫可愛がりせずに、ちょっと厳しくあろうとするも、ついついアンの可愛いさに笑ってしまったり、怒れなかったりするところや、マシュウのただただアンが可愛いくて大目にみてしまう親心に涙が出た😭アンのしでかすことに笑いあり、涙あり🥲名作!もっと早くに出会いたかったけど、33歳の今だから楽しめるような気もして、この本に出会えたことがただただ嬉しい💓2021/11/16
sofia
32
大昔に読んだ『赤毛のアン』も内容はだいぶ忘れていた。大昔は想像力豊かなアンを楽しんでいたと思うが、この年になると、それだけとは言えず、マニラ、マシュウ側になって孤児を見てしまう。生きていくために大変であっただろうが、10歳すぎてもまっすぐに育ち、それ以後の難しい時期にアンのいい面を伸ばしたグリーン・ゲイブルズの生活は奇跡のよう。ただ大人になって初めて赤毛のアンを読んだとしたら「ふーん」になってしまったかも。安野光雅の挿絵は『小さな家のローラ』の方が個人的には好み。2023/08/08
ベルるるる
20
違う人の訳も読んでみようと思い立ち、岸田衿子さん訳を手に取る。大きい。 厚い。重い。・・・本当に重かった。いつもの事だけどマシュウが亡くなる場面になると涙が出る。私には重過ぎて、読み終えたら疲れた。これは物語というより、絵を楽しむ本ですね。2018/10/03
きみどり
8
恥を忍んで告白すると、初めて『赤毛のアン』を読みました…。食わず嫌いで避けて通ってきたのかなあ、こんな素敵な小説だとは知らなかった。目線は完全にマリラ&マシュウ。だんだんと「親になる」二人の姿に心の中のやらかい場所をぎゅうぎゅう締め付けられます。アンの饒舌ぶりは、実際にいたら疲れそうだな(苦笑)。だが彼女の止めどないお喋りの中に、宝石のように輝く言葉があってハッとさせられる。感受性豊かな人が周囲に与える影響は計り知れない。2024/04/15
ユウティ
5
あまり好きじゃなかったけれど、今ならどうかと。やっぱりうーんだった。自然の描写が多く素晴らしい反面、物語の進みが遅く感じてしまう。アンの喋りでもヘトヘトに。そしてあまりに理不尽なのは大人と子供(孤児で教育がないから?)の不均衡というか。大人が間違っていてアンが反発する場面でも悪いのはアン。大人の謝罪はない。“そりゃわたしも良くなかったけどね”みたいなのが2回続いたところで降参した。子どもの目って意外と本質的なところを探し当ててるし、同時に自分の感どころは歳をとっても忘れていても変わらないんだなあと思った。2025/04/08