出版社内容情報
スミス、リカードの古典派経済学から、ジェヴォンズらによる限界効用革命を踏まえ、新古典派経済学の大きな基礎を形成し、ピグウ、ケインズらを育てたマーシャル(一八四二―一九二四年)。没後百年の今、長い間、経済学の教科書であり、古典であり続ける『経済学原理』、彼が目を通した最後の第八版(一九二〇年)の新訳。
内容説明
マーシャル没後100年。経済学の教科書にして古典の新訳。
目次
第1編 予備的な考察(序論;経済学の内容;経済学における一般化ないしは経済法則;経済学研究の手順と目標)
第2編 若干の基本概念(序章;富;生産。消費。労働。必需品;所得。資本)
付録(自由な産業と企業の成長;経済科学の発達;経済学の範囲と方法;経済学における抽象的推論の用途;資本の定義)
著者等紹介
マーシャル,アルフレッド[マーシャル,アルフレッド] [Marshall,Alfred]
1842年生まれ。ケンブリッジ大学卒業。同大学のフェロー、講師、オックスフォード大学フェロー、講師を経て85年ケンブリッジ大学経済学教授。1908年退任。24年没
西沢保[ニシザワタモツ]
1950年生まれ。一橋大学経済研究所教授を経て、同大学名誉教授、帝京大学客員教授
藤井賢治[フジイケンジ]
1956年生まれ。現在青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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F文庫。今回は新訳。経済学(ECONOMICS)は、日常的な実業生活の中で生き、動き、そして考える人間についての研究。経済学は主に、生活の実業的側面における行動に最も強力かつ持続的に作用する動機に関心を寄せる(17頁)。経済学者は、精神的な状態が外部に表れたものを通して研究する。彼は、誰もが生活において毎日していることを、より忍耐強く思慮深いやり方で、より大きな注意を払いながら観察している。行動への誘因を結果から推し量る。欲望が強く正しい性格の形成に役立つかを知ることは重要である(20頁)。2024/12/19