戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗

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戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗

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  • サイズ B6判/ページ数 466,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255009407
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。
より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。この講義の目的は、みなさんの現在の日々の生活においても、将来的に大人になって社会人になった後においても、
交渉事にぶちあたったとき、なにか、よりよき選択ができるように、相手方の主張、それに対する自らの主張を、
掛け値なしにやりとりできるように、究極の問題例を挙げつつ、シミュレーションしようとしたことにあります。(「講義の終わり」により)

1章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき
2章 「選択」するとき、そこで何が起きているのか ――リットン報告書を読む
3章 軍事同盟とはなにか ――20日間で結ばれた日独伊三国軍事同盟
4章 日本人が戦争を選んだのはなぜか ――日米交渉から見える痕跡と厚み
講義のおわりに 敗戦と憲法

加藤陽子[カトウヨウコ]
加藤陽子(かとう・ようこ)

1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。
2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。
著書に『模索する1930年代』『徴兵制と近代日本』『戦争の日本近現代史』『戦争の論理』『戦争を読む』『満州事変から日中戦争へ』
『NHK さかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争』『昭和天皇と戦争の世紀』などがある。

内容説明

かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。

目次

1章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき(「歴史のものさし」で世の中をはかってみる;現代の史料を、過去のデータと照らし合わせて読む;歴史が書かれるとき;歴史の始まりとは)
2章 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか―リットン報告書を読む(日本が「世界の道」を提示されるとき;選択肢のかたちはどのようにつくられるか;日本が選ぶとき、為政者はなにを考えていたのか)
3章 軍事同盟とはなにか―二〇日間で結ばれた三国軍事同盟(軍事同盟とはなにか;なぜ、ドイツも日本も急いだのか;「バスに乗り遅れる」から結んだのではない)
4章 日本人が戦争に賭けたのはなぜか―日米交渉の厚み(戦争前夜、敵国同士が交渉の席に着く意味は;史料に残る痕跡;日本はなぜアメリカの制裁を予測できなかったのか;国民は、その道のみを教えられ続けてきた;絶望したから開戦したのではない)
終章 講義の終わりに―敗戦と憲法(講義の終わりに)

著者等紹介

加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。89年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社刊)で小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

168
中高生に向けた講義との事で丁寧に説明されているが、そもそもが難しく読み進めるのに時間がかかった。資料を細かくイラスト付きで引用する事で分かりやすくなってるのがせめてもの救い。根拠が薄いか引用の無い陰謀説が流行る昨今、本書の様にしっかりと資料を引用して特定の層に人気のある陰謀論を否定するのは実に清々しい。読みやすい本ばかり読むのではなく、時にはしっかりと腰を据えて読む重要性を再認識した一冊。2019/01/29

ベイス

129
最も印象に残ったのは、戦後を形作った経済連携、反共、国際協力といった枠組みが、戦前の重大局面における英米との交渉時に早くも提案されていた、という点。リットン報告書も三国同盟もハルと野村の日米交渉も、要するに視野狭窄に陥っていた日本(およびドイツ)と、大局的な視野(それだけではないが)をもっていた英米さらに蒋介石の中国との間の駆け引きであった。戦後の枠組みの是非は別な議論が必要だが、愚劣な選択を繰り返した原因の探求こそが、歴史を学ぶ意義だろう。「学問は歴史に極まれりby荻生徂徠」巻末に良き言葉と出会えた。2023/05/14

榊原 香織

71
中高生対象の講義をまとめたもの。 その割に難しい。 満州国について分析したリットン報告書は膨大な物だったそうで、どちらかというと日本の立場に考慮したものだったらしい。 イメージ違う。 長すぎて皆ちゃんと読んでなかったんじゃないか。 一次資料を読む大切さ。 皆で資料を読み込む、という講義。 出席してた学生たち、ひとかどの人物になっていそう2021/09/26

キムチ27

67
2冊目になったこれは余りにも今を生きている私に取り、判断が生々くなりそう。従い、ネットに載せ辛いなと考えた。現在、俎上に乗っている安保関連法案や集団自衛のあり様、そこに連なってくる米新体制との関係。個人的理想論は無論、国際法規的に言っても相当な思考すら危うくなりかねない。保護主義に向かう国、漁夫の利を得んとする国、国家存亡に関わる死命を感じている国、民族的あるいは宗教原理で語ること自体、極めて困難な国・・世界はパラドックスに満ちすぎていて読後、重苦しさに包まれてしまった。2016/11/21

おさむ

56
その薀蓄の深さから密かに「近現代史の女司馬遼太郎」と名付けている加藤先生の新作。リットン調査団報告、日独伊三国同盟、1941年の日米交渉と3つの歴史の分岐点を豊富な一次史料から検証し、現代の教訓にする。講義の会場はジュンク堂池袋本店だったんですね。私も参加したかった‥(笑)。中高生向けとうたいながら難解かつ重厚ですが、複眼的多層的な検証は読み応えあり。名著「それでも、日本人は戦争を選んだ」に比べ玄人向けな気もしますが、ネット世界に溢れるノイズに惑わされず、こうした良書が売れたらいいなと切に願います。2016/08/24

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