内容説明
日本でこの百年来外国語として学習されてきたヨーロッパの言語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語について、言語政策、指導理論、現場・教室が遭遇している諸課題を取り上げそれぞれの言語の立場から論じた。二〇一一年秋の国際シンポジウムでの発表を土台にした論考集。それらを補う形で、現在、将来にわたる最重要課題である外国語教育養成の取り組み・改革を、ドイツの教員養成を一例として紹介、収録した。
目次
序論 21世紀の課題(外国語教育の日本と諸外国における最近の動向;「コミュニケーション能力育成」と外国語教育における社会文化の扱い―「複言語教育」についての考察)
第1部 言語政策と外国語教育(多言語主義とヨーロッパ共同体;理解を確実にするために―教室で、そして異文化間で英語教育におけるBritish Councilの役割 ほか)
第2部 教授法/理論上の考察(リンガ・フランカによる交流において「グローバル」をいかに「ローカライズ」するか―英語教育の視点から;複言語主義の議論の中の外国語としてのドイツ語―授業への挑戦 ほか)
第3部 現場での課題(真正のニュース教材と取り組む学生に役立つこと;語彙アプローチ(Lexical Approach)を用いた指導方法―日本の英語教師のための「指導方法」 ほか)
著者等紹介
吉島茂[ヨシジマシゲル] [Stephen,Ryan]
東京大学名誉教授。主な研究分野は第二言語習得論
Stephen,Ryan[STEPHEN,RYAN]
専修大学教授。主な研究分野はドイツ語学、言語習得論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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