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ジェイン・オースティンと「お嬢さまヒロイン」

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784255006055
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ジェイン・オースティンの作品を彩る「お嬢さまヒロイン」たち。19世紀初頭、英国の階級社
会を果敢に生きる彼女たちに託されたものとは? 世界中で普遍的な人気を誇る6作の長編小
説を軸に、作品に潜むテーマ=「象の牙」を読み解く画期的論考。「お嬢さまヒロイン」の恋
愛模様や家庭の事情、時代背景、社会とのかかわりなどを分析しながら、オースティンが彼女
たちに託したメッセージを探る。


【著者プロフィール】
植松みどり
1942年、東京に生まれる。
1970年、津田塾大学大学院博士課程満期退学。
現在、和洋女子大学教授。専攻イギリス文学。
訳書、『嵐が丘』、『狼と駈ける女たち』、『ブラック・ヴィーナス』。
共著、『ジェイン・エアと嵐が丘』、『ブロンテ研究』。

内容説明

ジェイン・オースティンの作品を彩る「お嬢さまヒロイン」たち。19世紀初頭、英国の階級社会を果敢に生きる彼女たちに託されたものとは?作品に潜むテーマ=「象の牙」を読み解く画期的論考。

目次

第1章 『ノーサンガー・アベイ』―キャサリン・モーランド、「お嬢さまヒロイン」の誕生
第2章 『分別と多感』―メアリアンとエリナーに見る幸せの秘密
第3章 『自負と偏見』―読み違えられたエリザベスの魅力
第4章 『マンスフィールド・パーク』―ファニー、賢く逞しく「お嬢さまヒロイン」に
第5章 『エマ』―完璧なヒロイン、エマ?
第6章 『説得』―階段を下りる「お嬢さまヒロイン」、アン・エリオット

著者等紹介

植松みどり[ウエマツミドリ]
1942年、東京に生まれる。1970年、津田塾大学大学院博士課程満期退学。現在、和洋女子大学教授。専攻イギリス文化・文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

5
本当に前書きと序論が硬い!私自身序論を書くことが苦手なので人のこと言えないけど、もうちょっと分かりやすく書けないものか。お姫様ではなくてお嬢様のヒロイン、という意味でのお嬢様ヒロイン・・・・のようですが、そもそもこのネーミングからして好きじゃない。解釈は自由と言いつつも明らかに誤って解釈しているようなところも見受けられるし、斬新というよりも突っ込むべきでないところを突っ込んでいたり。こういう解釈って好きじゃありません・・・。著者のほかの本もあんまり、という印象だったので、この著者とは合わないようです。2011/12/17

きりぱい

5
まえがきと序論は説明がまどろっこしいのだけど、本題に入るとその切り口は面白い。作品を「小さく繊細な象牙細工」となぞらえたのはオースティン自身だけれど、それを受けて、本来その材料は(獰猛な)象の牙だと述べられた言葉があることから、作品に潜む実は恐ろしい部分を取り上げて考察。ハッピーエンドに浮かれて追いやられがちな部分のすくいあげは、ヒロインたちの資質を問い直し、すべての幸せを覆しかねないのだけど、画一的な面白さで終わらせない、そういううがった読み方が出来ることで作品の魅力が増すことは実感させられる。2011/10/07

鳩羽

2
特別に優れたお姫さまではない、けれど地方ジェントリーのような中産階級のオースティンの小説の主人公達を「お嬢さまヒロイン」とし、美しさやたしなみを求められながらも財産権を持たず、結婚したくても下の階層に降りるような結婚も難しく、世俗と自らの矜恃の中でつかんだ幸せな結婚は本当に幸せな結婚なのかと、象牙細工のような繊細な作品から象の牙を見つけ出そうとする。オースティンのヒロイン達は自分につけられる価値に自覚的で、それをがっちり持ったまま粘り強いのに憧れる。2012/03/25

バーベナ

0
国や時代によって『お嬢さま』の定義って変わってくる。いつの時代も大変だ。2011/11/28

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