出版社内容情報
世界が認める孤高の料理人、狐野扶実子、はじめての本
出張料理人として、フランス大統領夫人をはじめ世界のVIPをうならせ、〈フォション〉料理部門の統括責任者を務めた、フランス料理界の新風。それが狐野扶実子(この・ふみこ)。
他のだれにも真似のできない料理を作るフミコ。〈アルページュ〉のシェフ、アラン・パッサールも、フランス料理界の重鎮にして料理批評の第一人者、クロード・ルベイも、今をときめく〈アストランス〉のシェフ、パスカル・バルボも、とにかくみながフミコを絶賛する。
フミコが料理を作る様は、まるで風の精のようである。さーっと風が吹いて、気がついたら、目の前に料理が現れているという感じ。
レシピは驚くほどシンプルだ。材料は最低限。そして、使い方のひとつひとつにちゃんと理由がある。軽くやさしく、今までに経験のない“透明な”味わい、そして爽やか食後感。まるで無重力のような不思議な料理。それが、フミコの料理だ。
では料理人・狐野扶実子はいかにして誕生したのか。
幼少期の記憶、学生時代、結婚、渡仏、首席で卒業した料理学校、飛び込みで使ってもらった一流レストラン、掃除係からの出発、そして一気に駆け登る一流料理人への道。
本書は、彼女の経てきた風変わりな閲歴を解き明かす瀟洒なエッセイ集。
写真は上田義彦。「資生堂 一瞬も一生も美しく」や「サントリー烏龍茶」などで知られる上田の撮り下し写真は、フミコの人となりを伝える最良の媒体になった。
ブックデザインは原研哉。毎日デザイン賞、講談社出版文化賞をはじめ多くの受賞歴があり、『デザインのデザイン』ではサントリー学芸賞芸術部門賞を受賞。
フミコ/上田義彦/原研哉が集う、出版界大注目の著作。フミコのはじめての著作でもある。
■狐野扶実子(この・ふみこ)
夫の赴任先で入ったパリの料理学校〈ル・コルドン・ブルー〉を首席で卒業。飛び込みで修業した三ツ星レストラン〈アルページュ〉で、わずか3年でスー・シェフ(副料理長)に。その後、フランス大統夫人をはじめ、世界のVIPを相手にする出張料理人へと転身。東洋人としても女性としても初めて、〈フォション〉のエグゼクティブ・シェフを務めた。
■上田義彦(うえだ・よしひこ)
サントリー烏龍茶、伊右衛門、無印良品、資生堂など広告写真で活躍するかたわら、妻で女優の桐島かれんとその子供たちを13年間撮り続けた家族の記録『at Home』(リトルモア)を2006年に刊行。
内容説明
出張料理人として世界のVIPをうならせ“フォション”料理部門の統括責任者も経験。情熱大隆、朝日新聞、文藝春秋などメディア絶賛、フランス料理に新風を吹き込む。
目次
白い風景
そばとねこめし
頭の中のカメラ
母とほうれん草
食事当番
素朴な少年
食いしん坊の大学生
フランスが呼んでいる
熱中時代
突然の結婚〔ほか〕
- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
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