内容説明
今、人々は気根(気分の根っこ)を冒されて、人間性を保つことが危うい時代だ。
目次
1 気分の根っこ(プラス志向とマイナス志向―病は気から、というからね;生の根っことしての気分(気根))
2 気分の言語ゲーム(ウィトゲンシュタインの言語ゲーム;言語ゲームとクモの巣 ほか)
3 気分をめぐる思索(ベルグソンの“気分”;メルロ=ポンチの“身体” ほか)
4 気根とカリエス症候群―痴識人批判(九鬼周造の『「いき」の構造』に学ぶ;菩薩の言語ゲームと俗人の言語ゲーム ほか)
5 人生航路はコンマだ(表情のない顔社会;カリエス(気腫瘍)と陰性気分―ウィルヘルム・ライヒの用語を利用して ほか)
著者等紹介
山口勲[ヤマグチイサオ]
1931年東京に生まれる。1954年学習院大学文学部哲学科卒業。1956年京都大学大学院文学研究科修士課程(哲学専攻)修了。高校の教員、大学の非常勤、そして大学の専任を勤めたが、一貫した研究姿勢は、フリーランサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。