内容説明
外国語教育は様々な目的のために行われ、その内容や評価の仕方に共通の認識があるとは言い難いのが現状である。こうした中、EU諸国では、今まで国別に行なっていた外国語教育を、域内共通の参照枠に基づいて行おうとしている。そこには、カナダをも含む各国の専門家たちが三十年以上も積み上げてきた議論の裏付けがある。その議論の総まとめになる本書は今までの考え方を整理し、包括的な視点から位置づけを行い、「複言語・複文化主義」を基盤に据えた、未来を担う新しい考え方を提唱している。
目次
第1章 Common European Framework of Reference for Languages:Learning,teaching,assessmentの政治的および教育的背景
第2章 CEFの理論的背景
第3章 共通参照レベル(Common Reference Levels)
第4章 言語使用と言語使用者/学習者
第5章 言語使用者/学習者の能力
第6章 言語学習と言語教育
第7章 言語教育における課題とその役割
第8章 言語の多様性とカリキュラム
第9章 評価(Assessment)
著者等紹介
吉島茂[ヨシジマシゲル]
聖徳大学人文学部教授(東京大学名誉教授)。東京大学修士(文学)(1965)。ドイツ語学、言語習得論、異文化間コミュニケーション
大橋理枝[オオハシリエ]
放送大学助教授。ミシガン州立大学Ph.D.(2000)。異文化間コミュニケーション
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