内容説明
いつでもできる!だれでもできる!あくまで即興。気分が大事。用意するのは、グラビア雑誌とハサミとのりだけ。自由に切り抜いて台紙に貼っていこう。児玉清が考案した、目からウロコの切り絵教室。子どもといっしょに楽しくつくれば、色彩感覚も絵心もグングン伸びる。
目次
切り絵のつくりかた(「ナポレオン」;「カウボーイ1」「カウボーイ2」 ほか)
グリーティングカード(「パパ、ママ、ありがとう!」「ハッピーバースデイ!」「母の日に」「父の日に」;「あけましておめでとう1」「あけましておめでとう2」 ほか)
切り絵ワークス1(「備えあれば憂いなし」;「ダルタニアン」 ほか)
みんなでつくってみよう
切り絵ワークス2(「パリのおまわりさん1」「パリのおまわりさん2」;「馬に跨るカウボーイ」 ほか)
著者等紹介
児玉清[コダマキヨシ]
1934年東京都生まれ。学習院大学独文科卒業。東宝ニューフェイスとして『別れて生きるときも』で映画デビュー。その後『東芝日曜劇場』『花は花嫁』『山河燃ゆ』『武田信玄』『太平記』『HERO』『美女か野獣』等TVドラマに出演多数。『パネルクイズアタック25』、本格書評番組『週刊ブックレビュー』での名司会者としても活躍中。その一方で、エッセイやコラムの連載、海外小説の文庫解説や書評なども手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
74
宵待草さんのコメントからこの本を知りました。本好きの児玉さんらしく海外の文字を利用したコラージュ風切り絵(多分切り絵と言うより分類的には貼り絵になるかと思いますが)が全体を効果的に引き締めていてかつ、フォントの選び方や配色と紙の素材選びに味があり素晴らしいです。2024/10/20
junkty@灯れ松明の火
44
先日お亡くなりになられた、児玉清さんの切り絵の本です。切り絵といっても外国の雑誌を切り抜いて張り合わせて作っています。とにかくセンスが良くてかなり素敵な作品ばかりです。本文にも出てきますが、45年の歴だとか。児玉さんの文章が週間ブックレビューの時の語り口を思い起こさせて、ジ〜ンとしてしまいました。作品も文章も素敵な本なので、皆さんにオススメしたい1冊です。…やっぱりカッコいいな、児玉さん(涙)2011/06/16
ひめありす@灯れ松明の火
25
チャーミングなんだけど温厚な紳士で、語学に堪能で博識で何より読書が大好きで。対談や批評では作家さんを始めとして、人の言葉をぐんぐん引き出してしまう素敵な人。多分私だけじゃなく、文学少女や文学青年にとって一つの最終的な憧れの形であったろう人。言葉や文字や、そういうものを愛し、そして本当に愛し抜かれた方だったんだろうと思う。短く明瞭な文章の中にそんな相思相愛の印象を受けました。一つの絵を作り上げるために重なった紙の中、幾重にも幾重にも、その優しい眼差しが降り積もっていました。Rest in peace。2011/10/08
魚京童!
20
人間の老いは背中に出る。意思は目尻にでる。そして、教養は声に出る2014/02/16
anne@灯れ松明の火
14
イラスト・コミックの棚を見ていて、隣の切り絵の棚で、偶然出会った。出会えて良かった! 児玉さんが切り絵をされているのは、知っていたが、作品を拝見したのは初めて。切り絵というと、和風のものをイメージしがちだが、洋書(雑誌)を利用したポップなもので、見ていて楽しくなる。それは創り手も楽しんでいるのがわかるから、余計だろう。もっともっと新しい作品を創ってほしかったなあ。2012/08/14