出版社内容情報
【目次】
0. 家族の変化，生活への影響
0.1 家族の変化とは何か
0.2 なぜ家族の変化からとらえてみるのか
0.3 どんな変化の事象に着目するか
1. 家族の変化と分析の視点
1.1 「家族」の著書の変遷にみる家族
1.1.1 家族の生活問題化のプロセス
1.1.2 家族とは何か
1.2 女性と家族―家族政策と女性政策のインターフェイス―
1.2.1 「世帯構造の変化」から何を読むか
1.2.2 女性の変貌と家族の変容
1.2.3 家族の多様化へのシェーマ
1.2.4 家族政策と女性政策のインターフェイス
1.3 家族の変化と地域社会
1.3.1 概念の確定と課題の限定
1.3.2 都市と農村の公共的装置
1.3.3 地域の社会運動
1.4 日本の産業社会と家族
1.4.1 戦後改革の意味
1.4.2 高度成長期と家族
1.4.3 今後の課題
1.5 変化する家族の行方
2. 家族の変化とその影響の実証分析
2.1 家族の変化の実態
2.1.1 産業構造の変化と世帯の小規模化
2.1.2 晩婚化・非婚化と離婚率の上昇
2.1.3 高齢者世帯の増加
2.1.4 共働き世帯の増加
2.1.5 少子化の問題
2.2 所得への影響―家計における所得構造と賃金所得の分析―
2.2.1 家計の収支バランスからみた所得・支出動向
2.2.2 所得水準の不平等（ジニ係数の計測）
2.2.3 社会保障給付と負担
2.2.4 ライフサイクルからみた所得・支出動向
2.2.5 雇用システムの変化と勤労所得
2.2.6 生涯賃金所得の推計
2.3 消費への影響―共働き世帯と専業主婦世帯の家計構造の比較―
2.3.1 共働き世帯と専業主婦世帯の消費構造の比較
2.3.2 年齢階級別消費性向と資産構造の比較
2.3.3 共働き世帯の妻の実態
2.3.4 共働き世帯の分類
2.4 食生活への影響―「食」の変遷と家族関係―
2.4.1 「食」の変遷
2.4.2 現代の「食」と家族のかかわり
2.5 健康への影響―家族の健康の規定要因―
2.5.1 健康の考え方
2.5.2 家族と健康
2.5.3 生活習慣と健康
2.5.4 食生活と健康
2.5.5 消費パターンと健康
2.6 教育への影響―受験競争にゆらぐ家族―
2.6.1 受験競争の激化
2.6.2 小学生（高学年）の生活時間の変化
2.6.3 受験競争の背景
2.7 高齢者介護への影響―家族介護力の位置づけ―
2.7.1 家族の変化が投げかける在宅介護問題
2.7.2 家族の変化の介護施策への影響
2.7.3 介護から自立援助へ
2.8 農家経営の課題―農家構成員の個の尊重と一体的経営―
2.8.1 家族農業経営の意義と問題
2.8.2 農家生活のしくみと国民経済計算における農家
2.8.3 農業経営と女性
2.8.4 女性農業者の経済的地位
2.8.5 生活設計主体として
3. 索 引
【編集者】
倉 野 精 三， 宮 村 光 重
【著者】
赤 塚 朋 子， 岡 崎 敬 子
長 田 真 澄， 倉 野 精 三
住 沢 博 紀， 高 木 郁 朗
高 増 雅 子， 時子山 ひろみ
野 城 尚 代， 日 水 俊 夫
堀 越 栄 子， 宮 崎 礼 子
宮 村 光 重
内容説明
これまでのわが国の経済政策をみると、それらは、結果的に企業優先、生活軽視であったことは否めない。現在、このような経済中心主義から、生活第一主義への発想の転換の必要性が言われている。本書では、この転換のロジックとして生活の基盤にある家族を取り上げ、変化しつつある家族をキーワードに、その変化が生活の諸側面にどのような影響を与えているかを多方面から分析した。
目次
序章 家族の変化、生活への影響
第１章 「家族」の著書の変遷にみる家族
第２章 女性と家族―家族政策と女性政策のインターフェイス
第３章 家族の変化と地域社会
第４章 日本の産業社会と家族
第５章 変化する家族の行方
第６章 家族の変化の実態
第７章 所得への影響―家計における所得構造と賃金所得の分析
第８章 消費への影響―共働き世帯と専業主婦世帯の家計構造の比較
第９章 食生活への影響―「食」の変遷と家族関係
第１０章 健康への影響―家族の健康の規定要因
第１１章 教育への影響―受験競争にゆらぐ家族
第１２章 高齢者介護への影響―家族介護力の位置づけ
第１３章 農家経営の課題―農家構成員の個の尊重と一体的経営
