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出版社内容情報
そして終末世界での旅が始まる、ボクと彼女のサバイバルファンタジー。
内容説明
“学園”を脱出したボクとヤヒロは、ミハシラを目指し、無人の街を進んでいた。しかし、進むにつれて凶暴さを増すミサキの出現や、物資の消耗に2人だけでの探索へ限界を感じ始める。そんな中、旧い前線基地の“工場”が近いと知り、補給のためにかつて“学園”が放棄したその施設へと向かうことに。そこで待ち受けていたのは、別拠点“教会”の遠征隊のメンバー、ツクシだった。たった一人で“工場”に立てこもるツクシに、敵対心を露わにするヤヒロ。他の探索メンバーの有無や、一人で見張りに立つツクシに不信感を持ったボクは、一計を案じ―。
著者等紹介
夏海公司[ナツミコウジ]
兵庫県出身。2007年『葉桜が来た夏』で電撃小説大賞に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
9
タイキとヤヒロが探索に限界を感じ始める中、かつて学園が放棄した「工場」で別拠点の探索隊の最後の一人、ツクシに出会う今巻。―――例え変われど刻まれた想いは、誰かに継がれ託される。 嗚呼、世界はなんと残酷で厳しいものか。表紙に既に偽りが一つ、工場に隠された裏の顔が悲劇を生み、別拠点も登場し世界が深まる中、タイキやミサキに新たな謎が背負わされる今巻。非道な研究、だけどそれのおかげで届いた想いがある。進む二人が一時の邂逅の先また歩き出す、その姿を是非見てほしい。言葉にならぬ筈である。 勿論次巻も楽しみである。2019/10/10
リプトン
7
今回は不気味さと疑心暗鬼な工場探索。相変わらずのドキドキ感とやるせなさと救いのなさを突きつけてくる。この世界の根幹という大きな謎をベースにしつつ、1巻単位でもそこで起こる謎とその正体を見せてくれて、伏線からの真実の納得感が上手い。ヤヒロのつっけんどんな態度も、真実から考えればそりゃそうよねと。逆にタイキくんが冷静沈着名探偵すぎる。というか今回も表紙口絵詐欺じゃん! 次に辿り着く場所では何が明らかになり、世界にどれくらい近づいていくのか楽しみ。2020/06/10
のれん
6
世界観の謎を深めつつ、単巻内での伏線をきっちり回収する展開と定石通りの秀作。だがこれが嬉しい。 ゲストの結末といい、もう何も隠さず体制側が見えないディストピア世界が描かれるが、同時にVR世界の可能性も出てくる始末。 前作も王道SFギミックを調理していたが、今作では如何なるSFギミックが解き明かされるか。何にせよ主人公を次々と追い込んでいくのだけは確実。 イイ性格している小僧っ子主人公ではあるが、追い込まれてる姿は悲壮感に溢れ応援したくなる。ラノベでは珍しい立ち位置の主役かも知れない。2019/10/17
HANA
5
話が深まっていく巻。ここで広がりを見せるとは思っても見なかったので結構面白い展開。救いはあまりないけれど。次の巻も楽しみ。2020/01/22
おつまち
3
★★★★★2020/07/29