目次
第1章 「借用」とその影響(固有と借用;借用をめぐる諸相)
第2章 日本語における外来語(語種としての外来語;江戸時代までの外来語受容;近代における外国語受容;現代における外国語受容)
第3章 外国語に借用された日本語(日本語借用語の範囲;英語と日本語借用語;中国語と日本語借用語;世界のなかの日本語)
第4章 現代日本語における外来語(はじめに;意識調査にみる外来語;実態調査にみる外来語の「量の多さ」;言語政策にみる外来語の「意味の分かりにくさ」;言語体系における外来語問題;これからの外来語)
著者等紹介
沖森卓也[オキモリタクヤ]
1952年三重県に生まれる。1977年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程修了。現在、立教大学文学部教授。博士(文学)
阿久津智[アクツサトル]
1960年群馬県に生まれる。1987年立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了。現在、拓殖大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shiba
1
各章で興味を惹かれた部分/1章:借用語に対する寛容さは言語によって(言語政策によって?)差がある→サピアのいう駆流と借用の関係にも言語によって違いが見られる?/2章:日本語における外来語の歴史→蘭学についても調べてみたい/3章:英語において借用語は-al, -ismなどの派生接辞によって品詞転換が形態的に明示される→日本語の借用語の品詞転換との差異を整理したい/4章:日本語における外来語は抽象化傾向にある→抽象化とくれば機能語化を連想する。漢文訓読語よろしく、外来語由来の機能語も生まれる(生まれている)?2023/06/05