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出版社内容情報
様々な「越境」という現象を通して,現代の生活と民俗の世界を照射する。〔内容〕越境する民俗の現代的意味/越境都市―下関/都会の葬儀・古座の葬儀/遠洋漁業/山あてとGPS/山に生きる女性たち/もう一つの農の風景―市民農園/他
内容説明
このシリーズで目論んだのは、ポスト・フェストゥムとしての民俗学ではなく、二一世紀への胎動となるアンテ・フェストゥムとしての民俗学である。現在、激変する日本列島に生きる人びとの生活と民俗の世界を、「越境」、「記憶」、「権力」という三つの切り口で「現代民俗誌」として照射する。
目次
総論 越境する民俗の現代的意味
海域の越境(境界都市の民俗学―下関の朝鮮半島系住民たち)
国家の越境(越境する葬儀―日本におけるエンバーミング)
領域の越境(遠洋漁業と越境の論理―近代における底はえ縄漁師の漁場認識の事例から)
伝統の越境(現代を炭焼きとして生きぬく)
規範の越境(闘いをうみだす技法―北部九州A市の闘鶏)
性の越境(山に生きる女たち)
技術の越境(越境する「安全」の技術―その言説化と身体化をめぐって;ヤマアテとGPS―技術を越境する漁師たち)
生業の越境(個人のこころみがささえる生業変容―沖縄県久高島における生業活動の変遷の過程から;もうひとつの農の風景―市民農園に集う人びと)
著者等紹介
篠原徹[シノハラトオル]
1945年中国に生まれる。1969年京都大学理学部卒業。1971年京都大学文学部卒業。1983年岡山理科大学教養部助教授。現在、国立歴史民俗博物館民俗研究部教授、博士(文学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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