出版社内容情報
骨は動物の体を支える基本構造であり,様々な生物学的・医学的特性をもっている。また古人骨や動物の遺骸を通して過去の地球上に生息し,その後絶滅した生物等の実像や生活習慣等を知る上でも重要な手掛かりとなっている。このことは文化人類学においても重要な役割を果たしている。本事典は骨についての様々な情報を収載,また疑問に応える「骨に関するエンサイクロペディア」として企画。〔大項目〕骨の進化・人類学/骨にかかわる風俗習慣と文化/骨の組成と機能/骨の病気
内容説明
骨そのものの起源や進化、化石化したヒトの骨での進化や人類学、骨の文化や民俗学、骨の解剖学、生理学、生化学、病理学、代謝、遺伝子、バイオメカニクスなどの骨の自然科学、そして骨の病気と、およそ骨に関するすべての科学的情報を網羅。骨、とくにヒトの骨に関連するすべての分野の研究者のみならず、学生の方々や一般の方々が読んでも十分理解できる内容となっている。
目次
1 骨の進化・人類学(生物の進化からみる骨の起源;骨の発生と進化 ほか)
2 骨にかかわる風俗習慣と文化(骨の変形と加工;道具としての骨 ほか)
3 骨の組成と機能(骨の構造、形態、特性、変異;脊椎動物の骨格 ほか)
4 骨の病気(骨を測る;骨折 ほか)
著者等紹介
鈴木隆雄[スズキタカオ]
1951年北海道に生まれる。1982年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京都老人総合研究所副所長、理学博士
林〓史[ハヤシヤスフミ]
1939年大阪府に生まれる。1964年京都府立医科大学卒業。現在、東京都老人医療センター院長、東京都老人総合研究所所長、医学博士
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