内容説明
本書では、直感的な理解を重視した記述を心がけ、数学的に厳密な証明は大幅に割愛した。一般に、確率の教科書は、確率論の専門家が書いた、定理やその証明を厳密に記述した“由緒正しい”ものと、統計の教科書の“前座”的な扱いのものが多いが、本書はその中間的な性格のものである。
目次
1 確率空間
2 確率変数
3 確率変数の特性値
4 母関数と特性関数
5 ポアソン過程
6 再生過程
7 マルコフ連鎖
著者等紹介
伏見正則[フシミマサノリ]
1939年山梨県に生まれる。1968年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、南山大学数理情報学部数理科学科教授。工学博士
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感想・レビュー
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IS
2
すごい良い本だったと思う。確率パートの4章まではちゃんと読んで問題も半分くらい解いたけど、5のポアソン過程はともかく、6,7の再生過程・マルコフ連鎖は抽象度が跳ね上がって厳しかった...。 後半を中心に再読の必要あり2018/08/10
home alone
1
伊藤清の読んでからだとヌルさが際立つ。でも、実際にどう使われるかはこっちの方がはるかに分かる。伊藤の本は理論証明に傾きすぎてどういう使われ方するのかさっぱりだったけど、これはそういうのを理解するのにいい。これだけ読んでも最低の事は分かる。数学的な話はあんまない2012/10/15