出版社内容情報
オプションの概念と数理を理解するのによい教材である2項モデルを使い,その数学的なしくみを平易に解説。〔内容〕1期間モデルによるオプションの価格/多期間2項モデル/多期間2項モデルからブラック・ショールズ式へ/数学のまとめ
内容説明
本書はデリバティブの一つであるオプション価格の数学的なしくみを扱っている。株価などの原資産が1期間ごとに2つの枝分かれをしていくという2項モデルは簡単ではあるが、オプションの概念と数理を理解するにはとてもよい教材である。さらには期間を細かく分割していくことによりブラック・ショールズのオプション評価式まで導ける。本書はこれらのしくみをできる限りていねいに解説している。
目次
1 1期間モデルによるオプションの価格(コールオプションの金利なし1期間2項モデル;コールオプションの金利あり1期間2項モデル ほか)
2 多期間2項モデル(2期間2項モデル;n期間2項モデル ほか)
3 多期間2項モデルからブラック・ショールズ式へ(期間を細かくした場合のオプション価格式;ブラック・ショールズ式へ)
4 数学のまとめ(確率と相対頻度;期待値と相対頻度 ほか)
著者等紹介
小林道正[コバヤシミチマサ]
1942年長野県に生まれる。1966年京都大学理学部数学科卒業。1968年東京教育大学大学院修士課程修了。現在、中央大学経済学部教授。主な著書に、『Mathematicaによる微積分』朝倉書店、1995年。『Mathematicaによる線形代数』朝倉書店、1996年。『Mathematicaによるミクロ経済学』東洋経済新報社、1996年。『Mathematicaによる関数グラフィックス』森北出版、1997年。『「数学的発想」勉強法』実業之日本社、1997年。『Mathematica微分方程式』朝倉書店、1998年。『数学ぎらいに効くクスリ』数研出版、2000年。『Mathematica確率』朝倉書店、2000年。『グラフィカル数学ハンドブックI』朝倉書店、2000年
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