出版社内容情報
コンピュータの飛躍的な発達で現実の問題解決の強力な手段として普及してきた非線形計画問題の最適化理論とその応用を多くの演習問題もまじえてていねいに解説。〔内容〕最適化問題とは/凸解析/最適性条件/双対性理論/均衡問題
内容説明
本書の目的は最適化問題を取り扱う際に必要となる基礎的な事柄を、主として凸解析の観点から解説することである。
目次
1 最適化問題とは
2 凸解析
3 最適性条件
4 双対性理論
5 均衝問題
著者等紹介
福島雅夫[フクシママサオ]
1950年大阪府に生まれる。’74年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻教授・工学博士
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感想・レビュー
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kibo35@FEH
2
凸集合と凸関数のちがいがわかった(いままで雰囲気だった…)。エピグラフが凸集合になる関数が凸関数。共役関数になれたので双対問題は平気さ!接錐、法線錐の議論はまだつらい(極限が苦手なので…)。論文のアルゴリズムや解析の理解が深まるといい…。実務にあたりながら繰り返し参照したい。アルゴリズムはのってない。機械学習のための連続最適化、PRMLの次によい。最適化やってますと言いいたいね!2017/07/23
tishr
2
勉強会で使用。2.10まで読んだ。 かなり重かったし勉強会も終わってしまったので、もう当分読むことはないと思う。2014/02/28
JacobTitor
1
本書は理論寄りのことがつぶさに書かれているため、数値解法といった実装面に関する直接的な記述は著者の弟子に当たる山下信雄氏の『非線形最適化』を参照されたい。理論的なことは非常に丁寧に事細かに書かれており、例示も多いため理解の助けとなってくれる。また、著者が研究されている変分不等式問題に関しては、和文そのものでしっかりと理論建てて書かれたものが極めて少ないので、非常にありがたかった。2017/04/05