出版社内容情報
電気化学の基礎,応用や材料について解説。〔内容〕電気化学システム/電気化学の基礎/電気化学システム材料/電池と材料/電解プロセスと材料/表面処理と機能メッキ/化学センサと材料/機能膜とドライプロセス/生物電気化学と材料/他
【目次】
1. 材料電気化学の基礎
1.1 電気化学システム
1.2 電気化学の基礎
1.2.1 ファラデーの法則
1.2.2 理論電圧
1.2.3 電極電位
1.2.4 電極反応速度
1.3 電気化学システム材料
1.3.1 電極材料
1.3.2 炭素電極と白金電極
1.3.3 電解質
1.3.4 いくつかの電解質
2. 電気化学エネルギーと材料
2.1 電池と材料
2.1.1 電池の歴史
2.1.2 電池の分類
2.1.3 一次電池
2.1.4 二次電池
2.1.5 新型二次電池
2.1.6 燃料電池
2.1.7 電気自動車用電源としての電池
2.1.8 電気二重層キャパシタ
2.2 電解プロセスと材料
2.2.1 水電解と水素エネルギー
2.2.2 食塩電解
2.2.3 有機電解合成
3. 電気化学機能材料
3.1 表面処理と機能めっき
3.1.1 表面処理の歴史
3.1.2 めっき法の特徴
3.1.3 めっきの原理
3.1.4 機能めっき膜の電子材料への応用
3.2 化学センサーと材料
内容説明
電気化学に根ざした工業分野をふりかえると、古くは、19世紀初めに大型直流電源が可能になり、銅精錬に代表されるような電解精錬、アルミ製錬に代表される溶融塩電解、産業の基礎薬品を作る食塩電解などの電気化学工業が興った。このように比較的大電流を扱う工業分野がまず電気化学の学問分野と相補的関係を持っていたが、高価な電気代がわが国では大きな発展の障害となっており、電気化学の学問分野もすくなからずその影響を免れなかった。しかし、近年はエレクトロニクス、バイオケミストリー、センサー、分析、計測などの弱電流を扱う分野へと広くかかわるようになり、電池、化学センサー、電子デバイス、機能的な表面処理など新しい研究開発が行われている分野で電気化学の必要性が再び認識されるようになり、種々の新たな産業領域で電気化学的手段が利用されるようになってきた。本書はこのような状況において、電気化学が関係する応用分野を意識して、材料創製という立場から電気化学をみなおすことを意図したものである。
目次
1 材料電気化学の基礎(電気化学システム;電気化学の基礎;電気化学システム材料)
2 電気化学エネルギーと材料(電池と材料;電解プロセスと材料)
3 電気化学機能材料(表面処理と機能めっき;化学センサーと材料;機能膜とドライプロセス ほか)