出版社内容情報
Excelを用いた演習により,有限要素法の基礎理論や解析原理を理解できるよう,わかりやすく解説した入門書。〔内容〕弾性体の支配方程式/弾性有限要素法/塑性変形の支配方程式/剛塑性有限要素法/弾塑性有限要素法/他
内容説明
本書は有限要素法の初心者が、有限要素法に必要なマトリックス計算や弾性学、塑性学の基礎式などをExcelを使って演習し、さらにExcel上で有限要素法プログラムを動かすことにより解析プロセジャーを理解することを目的とし、固体の変形に関連する二次元の有限要素法、すなわち弾性有限要素法、剛塑性有限要素法、微小変形弾塑性有限要素法について説明する。
目次
演習用ワークシートおよび有限要素法プログラムの使い方―Excelを使った有限要素法演習
弾性編(弾性有限要素法の支配方程式―まずは弾性学の復習から;三角形要素を用いた二次元弾性有限要素法―最も基礎的な有限要素法;四角形要素を用いた二次元弾性有限要素法―美しいアイソパラメトリック要素;軸対称要素を用いた弾性有限要素法―擬似的な三次元解析)
塑性編(塑性変形の支配方程式―降伏の力学;剛塑性有限要素法―タフな有限要素法;微小変形の弾塑性有限要素法―気難しいが頼りになる有限要素法)
著者等紹介
吉野雅彦[ヨシノマサヒコ]
1960年東京都に生まれる。1984年東京工業大学大学院機械物理工学専攻修士課程修了。現在、東京工業大学大学院理工学研究科助教授。博士(工学)
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感想・レビュー
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ACTIVE GALACTIC
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塑性変形を起こす領域でのFEMを扱う簡単なシミュレーションの参考書。塑性変形というとAPFSDSやHEATの原理として某界隈で取り上げられることがあるが、金属加工にも使われる。/「固体は非常に高い圧力が加わると流体として振る舞う」という説明は不適当で、何GPaであろうと地球内部みたいな高圧は寄与せず、剪断力のような偏差応力に駆動される現象だ。しかし、「ちゃんとした塑性変形の定義は?」「ちょっと計算してみて」と言われると困ってしまう。非ニュートン流体だとは認知していたが、どんな式に従うかすら知らなかった。2013/12/01