出版社内容情報
エントロピー,カルノーサイクルに代表されるように熱力学は難解な学問と受け取られているが,本書では基本的な数式をベースに図を多用し具体的な記述で明解に説き起す〔内容〕序論/気体と熱の仕事/熱力学の法則/自由エネルギーと相平衡
内容説明
本書は、まず第一に「熱力学」「熱物理学」の初学者を対象としたものであるが、私の正直な気持ちをいえば、一度あるいは昔、「熱力学」を勉強したことがあるが、結局、わかった気がしなかった、という人たちに読んでいただきたいのである。著者である私自身がそうであったように、「なあーんだ、熱力学って、こんなものだったのか、エントロピーもカルノー・サイクルも決してわかりにくいものじゃないじゃないか」と感じてもらえるのではないかと思っているのである。いずれにせよ、本書の目標は、読者に熱力学に親しんでもらい、熱物理学に対する興味を深めていただくことである。
目次
1 序論(熱と温度;力とエネルギー)
2 気体と熱の仕事(気体;熱と仕事)
3 熱力学の法則(第0法則;第1法則;第2法則;エントロピー)
4 自由エネルギーと相平衡(自由エネルギー;相平衡と相転移)