目次
第1章 都市生態史:都市生活と自然との関わりの1300年(都市の歴史へのまなざし;食べものからみた都市と生態系の歴史 ほか)
第2章 都市生態系の特徴:生物多様性の観点から(都市でなぜ生物多様性を考えるのか;物理的環境の特徴 ほか)
第3章 都市における人と自然との関わり合い(都市で「人と自然との関わり合い」を考える意味;自然との関わり合いの程度を決めるもの ほか)
第4章 都市における自然の恵み(都市を洪水から守る;都市の暑さを和らげる ほか)
第5章 自然の恵みと生物多様性を活かした都市づくり(都市の自然を活かす思想と手法;都市の自然に関わる主体としくみ ほか)
著者等紹介
飯田晶子[イイダアキコ]
1983年東京都に生まれる。2012年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院工学系研究科特任講師。博士(工学)
曽我昌史[ソガマサシ]
1988年東京都に生まれる。2015年北海道大学大学院農学研究院博士課程修了。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授。博士(農学)
土屋一彬[ツチヤカズアキ]
1984年秋田県に生まれる。2011年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科助教。博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takahiroyama3
3
良書。出版前に拝読した一冊で、研究者はもちろん、自治体の都市政策担当者、都市生態学のトレンドを学びたい方にもおすすめです。豊富な研究の紹介では、人間の利益と生物の利益が相反するの可能性がある緑地の配置(分散型・集約型)が印象的でした。また、近年新たな用語として出現した「グリーンインフラ」が、古くから存在する自然の恵みを活用した都市問題の改善の手段の一部と紹介されており、理解の助けになります。そして本書からは、都市生態系を理解する上で、都市を切り分けず、システム全体を見る発想が重要だと読み取りました。2020/10/01
hide10
1
教科書的ながらサクサク読みやすい一冊。 都市環境の変遷~緑化計画~グリーンインフラまで 都市環境の変遷をなぞる構成。最初に都市の定義として平城京が出てくるのが面白いなと。 現代人には信じられないけど、糞尿の河川垂れ流しが当たり前の時代があったことを考えると、現代の親水空間は下水インフラ整備の賜物やと思います。 執筆時期がコロナショックと重なったためか、 コロナ時代への言及も含まれてるが限定的。2020/10/13
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