出版社内容情報
宇宙物理学・素粒子物理学と密接に関連する研究領域の現状および将来への展望を概観した日本で初めての書。〔内容〕歴史的展望／研究分野／電磁的素過程／銀河系宇宙線／電波天文学／高エネルギー宇宙物理／大気中の宇宙線／太陽フレア／他
【目次】
1. 宇宙線研究――その歴史的展望
1.1 宇宙線研究史の時代区分
1.2 先史時代
1.3 模索の時代
1.4 素粒子の時代
1.5 宇宙の時代
1.6 常住の時代
2. 宇宙線物理学の研究分野
2.1 はじめに
2.2 宇宙線研究の舞台
2.3 宇宙線とその関連現象
2.4 宇宙線の歴史
2.5 太陽系内の宇宙線
2.6 地球大気内の挙動
2.7 研究分野間の関連
2.8 文献
3. 宇宙線の起こす電磁的素過程
3.1 はじめに
3.2 電磁的相互作用
3.3 文献
4. 銀河系宇宙線
4.1 銀河系宇宙線とは
4.2 銀河系宇宙線の観測
4.3 銀河系宇宙線の伝播と起源
4.3 文献
5. 電波天文学と宇宙線
5.1 われわれの銀河系
5.2 電波観測
5.3 銀河系の構造
5.4 宇宙電子
5.5 かに星雲――超新星の残骸
5.6 文献
6. 高エネルギー宇宙物理学
6.1 はじめに
6.2 Ｘ線天文学
6.3 熱い広域Ｘ線源と超新星
6.4 γ線天文学
6.5 文献
7. 大気中の宇宙線――高エネルギー現象
7.1 はじめに
7.2 一次宇宙線のエネルギー・スペクトル
7.3 大気中における減衰
7.4 低エネルギーの核子成分
7.5 高エネルギー核相互作用
7.6 拡大空気シャワー
7.7 μ中間子とニュートリノ
7.8 文献
8. 太陽フレア粒子
8.1 はじめに
8.2 太陽フレアに伴う高エネルギー粒子の発生
8.3 太陽フレア粒子の化学組成
8.4 太陽フレア粒子の加速機構
8.5 太陽コロナおよび惑星間空間における挙動
8.6 今後の展望
8.7 文献
9. 惑星間空間における宇宙線
9.1 宇宙線強度の連続観測
9.2 宇宙線のモジュレーション
9.3 地球上の観測に伴う問題
9.4 惑星間空間での宇宙線現象
9.5 宇宙線粒子の伝播
9.6 文献
10. 惑星磁気圏の高エネルギー粒子とその加速
10.1 はじめに
10.2 定在衝撃波による粒子加速
10.3 磁気圏尾部における加速（リコネクション）
10.4 沿磁力線電場Ｅ∥による加速
10.5 結び
10.6 文献
11. 宇宙物質と宇宙線の歴史
11.1 宇宙線生成核種
11.2 14Ｃ年代測定と数千年の宇宙線変化
11.3 海底土中の10Beと宇宙線の加速
11.4 隕石と宇宙塵中の宇宙線生成核種
11.5 微弱放射線測定の新しい方向
11.6 文献
12. 宇宙線と宇宙論
12.1 膨張宇宙
12.2 相対論的宇宙論
12.3 輻射宇宙
12.4 宇宙物質の相互作用
12.5 宇宙バリオン数の生成
12.6 真空の相転移
12.7 ハドロンへの相転移とニュートリノのdecoupling
12.8 He，Ｄの合成
12.9 地平線と粒子の自由運動
12.10 宇宙黒体輻射の異方性
12.11 宇宙媒質中での平均自由行程
12.12 宇宙線エネルギー・スペクトルの上限
12.13 宇宙残存ニュートリノの質量
12.14 高エネルギー・ニュートリノ
12.15 反陽子の起源
12.16 文献
13. 将来の展望――諸科学との関連
14. 付 表
15. 索 引
【編集者】
小 田 稔， 桜 井 邦 朋
西 村 純
【著者】
伊 藤 謙 哉， 小 田 稔
佐 藤 文 隆， 桜 井 邦 朋
田 中 靖 郎， 寺 沢 敏 夫
西 田 篤 弘， 西 村 純
早 川 幸 男， 長谷川 博 一
三 宅 三 郎， 村 上 一 昭
和 田 雅 美
