出版社内容情報
統計学の最初歩からベイズ流で入門。有意性検定を排した推測法を文系数学で理解する画期的な統計学テキスト。
豊田秀樹[トヨダヒデキ]
早稲田大学文学学術院教授
内容説明
本書は、有意性検定やp値によらない統計学の教科書です。初めて統計学を学ぶ学生のための最初歩の入門書であり、独習書です。統計データ分析に関する予備知識はいっさい仮定せず、数学的説明には微分・積分・シグマ記号・行列・ベクトル演算を使わずに、統計的推測の世界にご招待いたします。
目次
1 データの整理とベイズの定理
2 MCMCと正規分布の推測
3 独立した2群の差の推測
4 対応ある2群の差と相関の推測
5 実験計画による多群の差の推測
6 比率とクロス表の推測
Q & A
著者等紹介
豊田秀樹[トヨダヒデキ]
1961年東京都に生まれる。1989年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
新学術間接経費本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
11
伝統的(?)統計学を勉強してからでないとベイズ統計もできない、、、とか言うのは、めっちゃ無駄なので、大学1年生が最初にベイズから統計を学ぶことはできないのか? と思って、いろんな本とか教科書を探している。個人的には、この本すごく分かりやすい! と思ったんだけど、ほかのレビューだと「はじめての」と銘打つには難しすぎる、、と言う人が多いようだ。。 むしろ従来の統計学みたいに、P値とか t検定とか「意味なんかわからなくてもいいから、こうやるのが御作法なのだ!」と天下り式に言われたほうが嬉しいのかな。。2021/05/06
A.Sakurai
1
「科学と証拠」で考え方としてのベイズ主義を読んだのだが,次は具体的なベイズ統計の使い方の本を読んでみた.ベイズ統計処理の扱いがメインだが,前半には考え方の解説もある.モンティホール問題のベイズ定理による解法とか,確率の確率を理論分布で母集団をシミュレーションするという視点での解説など,理解が追いつかないまでもなんとか概念を追っている.しかし後半の具体的な統計概念の羅列と説明はお手上げだ.2017/05/15
YNR
1
p値の限界を知り、ベイズ統計の思想を理解するための良書です。 タイトルの「はじめての」というのは煽りです。基本的な確率論とベイズ統計の知識を身に着けていないと読みこなすのは難しいでしょう。最後のQ&Aを読むだけでも、その思想がわかります。「教授学習法とか呼ばれるメタ学問の使命は、不必要な枝が自然に枯れ落ちるのを待つのではなく、枝ぶりを整え、適切な枝打ちをすることにある」、これは紛れも無く現行の確率統計に対する挑戦状です。 これからのデータ解析時代を生き抜くために読んでおくべき一冊です。2016/06/19
Takahiro
0
ベイズのお勉強に。「はじめての」というのは嘘だが、勉強になった。まだまだ理解が浅いのでベイズをもっと勉強したい。「脱p値」となる時代は来るのか。2017/01/02
睡眠学習
0
何が「初めてのデータ分析」入門なのか2016/08/25