出版社内容情報
関数解析の基本事項を中心に,古典解析とのつながり,偏微分方程式へのわかりやすい応用を解説〔内容〕バナッハ空間/線形作用素/局所凸線形位相空間/共役空間/ヒルベルト・ソボレフ空間/固有値と固有ベクトル/偏微分方程式への応用他
目次
序論
バナッハ空間
バナッハ空間の線形作用素
局所凸線形位相空間
共役空間
ヒルベルト空間
固有値と固有ベクトル
ソボレフ空間
楕円型偏微分方程式への応用
著者等紹介
高村多賀子[コウムラタカコ]
1930年東京に生れる。1955年東京都立大学理学部卒業。現在、東京女子大学名誉教授・理学博士
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感想・レビュー
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kai
1
9, 10 章のソボレフ空間と線形楕円型偏微分方程式への応用の章だけ読んだ.ソボレフ空間への分量の少ない入門を探していたのでとても助かった.9 章でソボレフ空間の導入があって,10 章では直交射影の方法によるディリクレの原理を定式化と,弱解の微分可能性を論じている.非常にエキサイティングだった.もう少し説明してほしいと思ったところもあるけど,宮島「ソボレフ空間の基礎と応用」を参照して乗り切れた.関数解析入門の内容にソボレフ空間やその偏微分方程式論への応用を織り込むのは常套なのか.Brezis もそうだし.2013/09/05