出版社内容情報
ベクトルとは何か?ベクトルの意味を理解し,さらにベクトル空間の概念にまで発展するよう解説〔内容〕集合・実数についての準備/空間のアフィン構造/ベクトルの線形性・計量性/空間の点変換/n次元ベクトル空間/体上のベクトル空間他
目次
1 集合、実数についての準備
2 空間のアフィン構造
3 ベクトルの線形性
4 ベクトルの計量性
5 空間の点変換
6 n次元ベクトル空間
7 体上のベクトル空間
著者等紹介
小松醇郎[コマツアツオ]
1909年東京に生れる。1932年東京帝国大学理学部卒業。元京都大学教授・理学博士
菅原正博[スガワラマサヒロ]
1928年八戸市に生れる。1950年北海道大学理学部卒業。元広島大学教授・理学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
9
このシリーズ中々良書が多い。タイトル通りベクトル空間を扱う。雑に言えば高等数学ではベクトルは数の組以上の意味はないが、幾何ベクトル中心に扱うので、方法はかなり公理的でそこは読みづらいかも知れないが、具体例が豊富で、変換や基底の変換を念入りに扱い分かりやすい。7章のうち5章を三次元ベクトルに限定して扱い、6章でn次元ベクトルに一般化して定理を纏める構成で、長編小説で最後にカタルシスを感じるような、数学書では珍しいスリリングな読書ができた。このシリーズ他にも色々読んでみようかな2019/01/24
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