内容説明
「代わりに最終審判を下した―あなたのつつましい僕より」。有罪となるべき極悪な被告たちが、金の力や脅しによって検事補クリスティンの担当する裁判から放免されると、決まって彼らは殺され、正義の味方気取りの犯人から手紙が届く。やがて魔の手はクリスティンにも迫る。2005年最優秀ロマンティック・サスペンス賞受賞作。
著者等紹介
ローズ,カレン[ローズ,カレン][Rose,Karen]
メリーランド州生まれ。メリーランド大学で化学工学を専攻し、家庭用品メーカーの技術者として働いた後、作家に転身。デビュー3作目の『誰かに見られてる』で全米ロマンス作家協会のRITA賞の2005年最優秀ロマンティック・サスペンス賞を受賞。17歳のときに知り合った夫と、2人の娘とともにフロリダ州在住
長野きよみ[ナガノキヨミ]
東京生まれ。日本大学芸術学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だむ
17
初読み作家さま。RITA賞受賞作品。ため息が出るほど素敵な作品でした☆*° 敏腕検事補ヒロインが過去担当した裁判で刑を免れた極悪被告人達が次々殺される事件が起こる。やがて彼女にも危険が迫るなか事件を担当し彼女の警護に当たる刑事ヒーロー。彼がとにかく好み♡ 2人の距離が近づいてく様子にドキドキが止まらなかった。H/Hが背負っている苦悩や事件がじっくり描かれていて読み応え十分。サスペンスとロマンスのバランスが絶妙。H/Hはもちろん、登場人物がみんな魅力溢れる面々。温かくて賑やかなレーガン一家が最高でした♪2020/09/30
そばかす♪
17
何だかロマンスの描写がやけに丁寧だな〜と思っていたら、そういう系の本だったんですね(笑)それでもサスペンスの部分が色んな意味でスピード感に溢れているので、ついつい先へと読まされる感じでした。さすがにロマンティック・サスペンス賞を取っただけありますね。面白かったです。だけど、犯人やオチは簡単に分かってしまいますよ。2014/09/22
romance_holic
8
再読。ヒロインは有能な検事補で氷の女王と囁かれる仕事の鬼。 刑事のヒーローも、ヒロインの過去の仕事が原因で強い不審の念を抱いていますが、近くで過ごしてみて、印象が改められていきます。氷に固く秘められている彼女の本質を守ってあげたい…自分の仕事が理由で奥さんを亡くしてから初めてわきおこった気持ち。 極限に高まってくる危険な状況で、縮まる二人の距離。辛い過去を抱えていても、二人ともすごくまっすぐ。サスペンス部分はスリルある展開ですが、ロマンス面は読んでいて心から応援したくなります。やっぱり好き。2012/11/11
ぎすけ
7
検事補クリスティンの過去に担当した事件で、無罪になった被告人達が次々と殺される。一連の事件を担当することになったのは、レーガンとミーアという2人の刑事で、レーガンはクリスティンのボディガードもすることになる。俗にいうロマサスを読むのが初めてだったが、サスペンスとして充分楽しめるが、ロマンスの部分を除くと半分くらいの量になるのでは、と思ってしまった自分は、ロマサスに向いてないのかも。2016/01/03
hiroko
5
ロマンチック・サスペンス、とのことで楽しく読みました。アメリカの司法、そんなに腐ってるのかとか、ヒロインを無駄に脅迫してたら逆に捜査のジャマしてるよなーとか、登場人物消去法してったら犯人コイツしかいないじゃんとか、大急ぎで読んだのでところどころ飛ばし読みだけど楽しかった。2016/09/18