出版社内容情報
錬金術の起源と発展を記述し基礎にある哲学を解説。錬金術にまつわるロマンスも描く。図版多数〔内容〕ギリシア/中国/錬金術用器具/イスラム/初期の西洋/記号・象徴・秘語/パラケルスス/イギリス/フランス/ヘルヴェティウス/他
【目次】
1. 序 論
2. ギリシアの錬金術師
3. 中国の錬金術
4. 錬金術用器具
5. イスラムの錬金術
5.1 ハーリド・ブン・ヤズィード
5.2 イスラムにおける錬金術の起源
5.3 ジャービル・ブン・ハイヤーン
5.4 『哲学者たちの討論会』
5.5 アル・ラージー(ラーゼス)
5.6 アヴィケンナ
5.7 エメラルド板
5.8 後期イスラムの錬金術師たち
6. 初期の西洋錬金術
6.1 イスラムから西欧への錬金術の伝播
6.2 アルベルトゥス・マグヌスとロジャー・ベーコン
6.3 ヴィルヌヴのアルノー
6.4 ラモン・ルル
6.5 ゲーベル
6.6 新しい高価な真珠
6.7 ジョン・ダスティン
7. 記号・象徴・秘語
8. パラケルスス
9. イギリスの錬金術師
9.1 チョーサーと錬金術
9.2 ジョージ・リプリー
9.3 『錬金術規則書』
9.4 トマス・チャーノック
9.5 エドワード・ケリとジョン・ディー
9.6 ケネルム・ディグビ卿
10. スコットランドの錬金術
10.1 アレクサンダー・シートンとミカエル・センディヴォギウス
11. 2人のフランスの錬金術:フラメルとザシェール
11.1 ニコラ・フラメル
11.2 ドニ・ザシェール
12. ヘルヴェティウス,プライス,セムラー
12.1 ジェームズ・プライス
12.2 ヨハン・セムラー
13. エピローグ
14. 人名索引
15. 事項索引
【著者】
E.J. ホームヤード
【監訳著】
大 沼 正 則
【訳者】
岩 田 敦 子, 梶 雅 範
神 崎 夏 子
内容説明
近代以前の化学の世界。錬金術は神秘的・魔術的と思われている。しかし、化学を生み出したのは錬金術であった。本書は錬金術を化学史、また広く人類史の中に位置づけ、錬金術の研究によって獲得されてきた科学的知識の蓄積と発展をあわせて描く。“化学”と“神秘”、錬金術のこの二面性を、その基礎にある哲学的概念を含め解説。写真や線画も多数収められている。
目次
ギリシアの錬金術師
中国の錬金術
錬金術用器具
イスラムの錬金術
初期の西洋錬金術
記号・象徴・秘語
パラケルスス
イギリスの錬金術師
スコットランドの錬金術師
2人のフランスの錬金術師―フラメルとザシェール
ヘルヴェティウス、プライス、セムラー