出版社内容情報
脳の機能を,脳と“同じ方法で”実現する計算機プログラムをめざして,脳の計算過程を読み解く。〔内容〕予測と文脈:脳の回路と計算理論/ダイナミクスの予測:小脳と内部モデル/報酬の予測:大脳基底核/統計的な予測:大脳皮質/他
目次
1 予測と文脈:脳の回路と計算理論(脳の双方向的な情報処理;小脳・大脳基底核・大脳皮質の予測機能;予測と推定の計算理論的基礎)
2 ダイナミクスの予測:小脳と内部モデル(内部モデルの学習と制御;小脳に学習で獲得される内部モデル;人間の小脳に獲得される内部モデル―脳機能イメージングによる検証;到達運動の最適化と誤差の信号;運動制御における高次の問題―到達運動のプリズム適応を例にとって)
3 報酬の予測:大脳基底核(強化学習の基礎;大脳基底核による眼球運動制御―報酬と動機づけの意味;大脳基底核の計算モデル)
4 統計的な予測:大脳皮質(大脳皮質の再帰結合回路による予測の機構;トップダウンとボトムアップの相互作用―fMRIと心理物理実験;環境に適応し、未来を予測する視知覚システム;聴覚系のダイナミクスと環境適応性;外部座標から筋肉座標へ)
著者等紹介
銅谷賢治[ドウヤケンジ]
沖縄大学院大学先行的研究事業・代表研究者
五味裕章[ゴミヒロアキ]
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
阪口豊[サカグチユタカ]
電気通信大学大学院情報システム学研究科・助教授
川人光男[カワトミツオ]
ATR脳情報研究所・所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。