- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少女(中高生・一般)
- > 秋田書店 ボニータC
出版社内容情報
日頃の疲れがたたり、映画祭の会場で倒れてしまったうみ子。命に別状はなかったものの、映画制作と少し距離を取るようになる。そんな彼女に対し、海はエールを送るが……!?
シルバーガール×ブルーボーイのシーサイド・シネマ・パラダイス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
72
【波が来た。確実に、引き寄せて】映画は救いとなるが。絶望も連れてくる。日頃の疲れが祟って映画祭会場で倒れた、うみ子。人から「もう若くないんだから!」と嘲笑われようと「そうですね」と笑って返せるが、海とsoraの二人からは「歳のせいだ」と思われたくない。見舞いに来た娘から「お母さん、流石に落ち込んでいる?」と言われても、「疲れただけよ。わざわざ来なくても大丈夫だったのに」と強がってみせると、娘は「親切を素直に受け取れないのは、老化だと思う」と斬りつける。身内は、親しい関係だから、こういうことをズバリとね……2024/02/09
キムトモ
71
うみ子サン悩ましげに映画制作す…金沢行って心眼開けたか…(ノ-_-)ノ~┻━┻うみ子サン時々雑念入り気味…2023/11/06
keroppi
71
疲労で倒れたうみ子、映画制作と少し距離を取ることで逆に何を撮るべきなのかを自問自答する。そして高まる映画制作への思い。自分と年齢が近いだけにうみ子の思考に共感してしまう。2023/08/21
雪紫
52
過労で倒れたうみ子さん、心も今は見直し、お休み中。Soraはうみ子さんも、必ずまた撮る人間だと思ってるからどっしりだけど海くんは気が気でないようで・・・。今のうみ子さんがわかるのが「海」と対象的な「空」とはな・・・。年齢がきっかけでがむしゃらだった彼女が過労を機に立ち止まったのも、また年齢な訳で・・・。そしてまた、漕ぎ出すための一歩がらしくて安心する(そしてみんなが安心してるのにシンクロ)。今度はゆっくりと自分自身を見直しながら、それでも従うのだ。再び聞こえる波に。2023/08/31
たまきら
39
美大生だったあの頃、最高で3日ずっと絵を描いていたことがある。体力お化けだった自分、集中力はさらに化け物じみていたなあ…。50過ぎて、英語講師、母、妻といった様々な役割をこなしながら作品を作る大変さには驚くばかり。集中している時間がない。体力も衰えてきた。けれども、明日死ぬかもしれないのは若い人も同じ。年寄りには経験がある。知識や常識がある。その世界を切り取る恐怖よ…。読みごたえのある素晴らしい巻だった。さあ、また波が寄せてきたぞ。2024/03/29