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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
「あの子は生を呪ったか」ダフネーであるジジ。その短い命の中で、ゆえに気付くこと。絶望の淵に立たされて、感じること。「それでも夢をみていたのか」たぶん、だからこそ見ることのできる、それは夢なのだ。では、長寿命を持つネオテニイは、その長く鈍い命でどんな夢を見るのだろう。「……宇宙の終わりを見とどけたかったら どんなに生きても足りないだろう 星の瞬きの前では数十年も数百年もさして変わるまい きみの命も私の命もダフネーの命も この宇宙のなかの一瞬の現象に過ぎない」とするならば……。2022/02/13
陸抗
18
コクーンの中で、隠された真実を知らずに幸せを享受するアラタの弟。真実に触れ、大切なものを切り離していくアラタ。対比が悲しかった。ネオニティの4人の絆がバラバラになる中、さらに引っ掻き回す人員も登場し、アジアが居なかったらどうなってたか。アジア、人を見る目はピカ一でホッとした。2019/04/23
さとみん
11
壊してしまった幼い頃からの関係。アラタは優しいし視野も広い。でも馬鹿だよ!と声を大にして言いたい。長く生きるといっても全知全能になれるわけではないから、一人で全てを抱え込む必要はないのに。もやもやしていたら夢小説がきて一気に脱力して笑ってしまった。「きみ」は特定の誰かではなく、もっと大きなものを指すのかもしれないな。それにしてもアジアさん最高です!2019/04/19
びっぐすとん
11
うーん、待たされる割りに全然進展しない😭絵が綺麗だから許すけど、私はネオテニイじゃないから、悠長なストーリーを待ってる間もどんどん歳をとってしまうのですが・・何とかなりませんか?「君」ってターラのことかな。どうも地球の実情といい、コクーンの実態といい、益々怪しくなってきた。何か大きな陰謀があるのかな?ジジを描いたルイの絵が真実を含んでいるように思える。2019/04/16
かつきち
6
作り込まれた設定、歴史、状況が顕になってきた。 人間関係に定義とルールがあるからこそ、描かれる人間感情のお話だよな。前作「アンの世界地図」にも多く描かれていた、悪意が割と受け流され生活になり関係になってしまう不思議な感じは吟先生の描く群像の特色になってきてると思う。ルイとシーザー、アラタとターニャとか、ただの「関係の崩壊」じゃない壊れ方。2019/04/19